risk引受基準緩和型保険というのは、その名前の通りで保険会社が生命保険や医療保険の「引受基準」を緩和した商品です。

通常の生命保険、医療保険ではリスクが高いと判断されて、保険に加入できない人向けに、契約時の告知項目が少なくなっている保険です。

無選択型保険(告知不要型保険)もほぼ同じ性質です。

そのため、持病や手術歴などがある人でも加入しやすいというメリットがある一方で、高リスクに応じた高い保険料負担が生じるというデメリットがあります。

引受基準緩和型保険とは

保険はそもそも加入者個人個人のリスクを加入者全員でカバーするという趣旨の制度です。ですから、極端にリスクの高い人が加入すると全体のリスクのバランスが崩れてしまいます。

よく持病がある、手術歴がある、精神疾患があるなどの理由で生命保険や医療保険への加入が断られるのはこうした理由からです。

ただ、それで終わってしまえば、持病を持つ方や手術歴がある方、うつ病などの精神疾患がある方が保険に加入できなくなってしまいます。

それをカバーするための生命保険、医療保険が「引受基準緩和型保険」です。

持病がある人、手術歴がある人、精神疾患がある人などでも加入しやすいように条件が緩和されています。そのため、通常の生命保険、医療保険に加入できない人は引受基準緩和型保険を選べば保険に入れる可能性があります。

その一方で、保険料は通常の生命保険、医療保険と比較してかなり割高です。ですから、まずは普通の生命保険、医療保険に加入できないかを検討した上で、どれも無理という段になって初めて引受基準緩和型保険を検討するようにしましょう。

 

引受基準緩和型保険に価値はあるのか?

こうした引受基準緩和型保険・無選択型保険への加入は相当慎重になるべきだと私は思います。

通常の生命保険あy医療保険であっても、「生命保険・医療保険は「損」をする金融商品」で書いているように、預貯金で医療費をカバーできるなら無駄なコストなのに、さらに保険料が高い「引受基準緩和型保険」はデメリットが大きいと言えるでしょう。

たとえば32歳男性の医療保険(入院日額5000円)の保険に加入するとします
(オリックス生命の医療保険「新CURE」と「CURE SUPPORT」の保険料比較)

  • 通常の医療保険:1,727円/月額
  • 引受基準緩和型医療保険:3,560/月額

となります。倍以上の保険料がかかる計算となります。

手術給付金や先進医療特約などの保障内容を見ても、保険料の安い通常の医療保険の方が充実しています。

 

リスクが高い人だから保険料はそのリスク分高い

もちろん、大病を患っている人や何らかの持病がある人というのは、そうでない人と比べてリスクが高いのは分かります。そのため、保険料が割高になるとという言い分もごもっともだと思います。

一方でこの保険料が適正なのか?といわれると高いとしか言えません。

 

共済という手はないの?

共済は組合員の相互扶助の精神で行われている保険と似た制度です。「共済とは何か?共済と保険の違い。メリット、デメリットの比較。」でも紹介しましたが、こちらでも引き受け基準緩和型共済が用意されているものもあります。

ただいくら非営利の共済であっても掛金は高めに設定されていることに変わりはありません。

 

持病があっても入れるけど、それくらいなら貯金したほうがいい

大病などで大きな治療費がかかる場合でも「高額療養費制度」などの公的な保障でもある程度はサポートできます。

高額療養費制度は所得が大きい人は自己負担が大きいですが、所得が低い人は自己負担額は小さくなります。

それを踏まえれば、保険料がかなり割高となる引受基準緩和型医療保険に加入を検討するくらいなら、今すぐそうした病気に備えるための貯金を開始しましょう。

保険料分をしっかりと貯金して万が一の入院等に備える方が近道かと思います。

参考:貯金のはじめは積立から「積立貯金の始め方」

 

とにかく、引受基準緩和型保険という保険は、誰でも入れるということをメリットかのように謳っていますが、内容的にはかなり加入者にとって厳しいものなのでご注意くださいねという話になります。

ABOUT ME
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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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