現金振り込みは、銀行口座を持っていなかったり、口座を持っていても通帳やキャッシュカードを利用せずに、取引相手の銀行口座に直接現金で振り込みをするという方法です。マネーロンダリング(資金洗浄)などの犯罪防止のため、現在、ATMによる現金振り込みは10万円以内という制限はありますが、制限内であれば利用可能です。また、窓口であれば10万円を超える金額でも手続きが可能です。

今回はそんな現金振り込みの具体的なやり方や、注意点、デメリットなどを詳しく紹介していきます。結論から言うと、よほどの理由がない限りは現金振り込みではなく、通帳やキャッシュカード、またはオンラインバンキングからの振り込みがおすすめです。

現金振り込みは基本的におすすめできない

この記事をご覧の方はおそらく、お金のやり取りをするために「銀行振り込み」という方法でお金の受け渡しをしようとしているのだと思います。

現金振り込みは「どうしてもそれ以外の選択肢がない」という方以外にはおすすめしません。面倒なうえ、コスト(手数料)も高く、間違って振込をしたなどのトラブルが起こりやすいからです。特に相手先の口座を間違えた場合などは、振り込んだお金を取り戻すのに苦労するのは確実です。

現金振り込みは手数料が高すぎる

現金による振り込みは、他の送金手段と比較して圧倒的に高コストです。例えば、2023年10月に実施された三菱UFJ銀行の振込手数料改定では、窓口からの現金送金(他行宛)が990円という高額な手数料に設定されています。

【参考】三菱UFJ銀行の振込手数料一覧(現在)

振込手段 金額 当行同一支店 当行他店 他行
ATM(現金) 全額 550円 550円 880円
窓口(現金) 全額 880円 880円 990円
ATM(当行カード) 全額 110円 110円 275円
ネットバンキング 3万円未満 無料 無料 154円

上記の表の通り、カードを使ったATM振込やネットバンキングと比較すると、現金振り込みは割高であることが分かります。この流れは他行にも広がっているため、できればオンラインバンキングを利用するか、一度ご自身の銀行口座に入金したうえでATMからカードで送金するようにしましょう。

10万円以内の送金なら「ことら送金」がお得
現在では、10万円以内の個人間送金であれば「Bank Pay(ことら送金)」を利用することで手数料が無料になる手段も存在します。現金振り込みの代替手段として非常に便利ですので、スマートフォンのアプリを活用できる方はぜひ検討してみてください。

【2026年最新】個人間送金アプリおすすめ比較!PayPay・ことら送金・Kyashの手数料や仕組みを徹底解説フィンテック(Fintech)の仕組みの中で注目を集めているのが、個人間でお金をやり取りするテクノロジー(アプリ)です。 食事代金...

また、未成年の方は銀行口座を作れないと勘違いしている方もいますが、未成年の方でも銀行口座を開設することは可能です。振込手数料などがお得なネット銀行も口座開設可能です。詳しくは「未成年でも口座開設が可能なネットバンク」などを参考にして下さい。

振込先を間違えたら取り戻すのが難しい

銀行からの振込で振込先や振込金額を間違えてしまったというケースもあるかもしれません。
そういう場合、取り戻すには通常「組み戻し」という手続きを行いますが、現金振り込みの場合は口座を通した取引ではないため、この組み戻しの手続きもやりづらくなります。(参考:銀行振込で振込先を間違えた時の返金手続きの流れ

以上より、可能であれば、いったん自分の銀行口座にそのお金を入金したうえで通帳やキャッシュカード、オンラインバンキングからの銀行振り込みをお勧めします。具体的な方法については「銀行振込のやり方と振込に必要なもの」で紹介しています。

現金振り込みの前に準備!振込に必要な情報

現金振り込みを行う場合でも、口座からの振り込みと同様に振込先の正確な情報が必要です。ATMや窓口に向かう前に、以下の5つの情報が手元にあるか必ず確認しましょう。

  • 銀行名(金融機関名)
  • 支店名
  • 口座種別(普通・当座など)
  • 口座番号
  • 受取人名(正しい口座名義)

現金振り込みは「ATM」、「窓口」のどちらでも可能

どうしても現金で振込をする必要があるという場合は、都市銀行、地方銀行、ゆうちょ銀行、信用金庫などの有人店舗で行うことが可能です。なお、無人店舗(ATMコーナーのみの場所など)では基本的に現金での振り込みは利用できません。
ですから、現金振り込みをするなら銀行の有人店舗(窓口がある店舗)に行きましょう。

ちなみに、ゆうちょ銀行の場合、他行への現金振り込みは不可です。ゆうちょ銀行(振替口座)への振込のみ対応しています。

ATMと窓口での振込操作ステップ

実際に手続きを行う際の大まかな流れは以下の通りです。

ATMでの現金振り込みステップ

  1. 必要な現金と振込先情報のメモを持参し、有人店舗のATMへ向かう
  2. ATM画面から「お振り込み」または「ご送金」を選択する
  3. 画面の指示に従い、振込先情報(銀行名・支店名・口座種別・口座番号)を入力する
  4. 受取人名と金額を確認し、現金と手数料を投入する
  5. 手続き完了後、必ず明細(控え)を受け取り大切に保管する

窓口での現金振り込みステップ

  1. 必要な現金、振込先情報のメモ、本人確認書類(10万円超の場合)を持参する
  2. 店舗に備え付けの「振込依頼書」に必要事項(振込先情報や自身の連絡先など)を記入する
  3. 窓口に振込依頼書と現金を提出し、手数料を支払う
  4. 手続き完了後、控えを受け取り大切に保管する

ATMは10万円までなら振込可能

振込金額が10万円以下ならATMから振込可能です。ATMでの現金振り込みは、マネーロンダリング防止の観点から引き続き10万円以内に制限されています。手数料は窓口より安い傾向があるため、10万円以下の場合はATMの利用をおすすめします。

窓口は10万円超も可能だが、本人確認などが必要

現金振り込みが10万円超となる場合はATMでは対応できないため、窓口で行う必要があります。この場合は「取引時確認」といって、運転免許証やパスポート、写真つきのマイナンバーカードといった本人確認書類の提示が法律で義務付けられています。

本人確認の厳格化に関する注意点
近年、改正犯罪収益移転防止法により本人確認がより一層厳格化されています。2025年以降は、一定の条件下で取引目的や資金の出所の確認が求められるケースが増えています。さらに、2027年4月にはICチップ読み取りによるオンライン本人確認が原則となる予定ですので、本人確認書類の規定には十分ご留意ください。

ゆうちょ銀行の口座への現金振り込みの注意点

日本最大の顧客を持つ銀行、ゆうちょ銀行は、現金振り込みに原則として対応していません。相手先がゆうちょ銀行の口座を利用している場合のみ対応しています。(他行宛ての現金振り込みはできません)

ゆうちょ銀行からの他行宛振込手数料は現在、窓口では5万円未満が660円、5万円以上が880円となっています。一方、ATMやゆうちょ通帳アプリから口座残高を利用して振り込む場合は、5万円未満が220円、5万円以上が440円と安く設定されています。

なお、ゆうちょ銀行の振込は電信振替、電信払込、通常払込という3種類があります。こちらやや複雑なので「ゆうちょ銀行の電信振替、電信払込、通常払込の違いと送金のやり方」のページで詳細をご確認ください。

元も子もありませんが、振込先がゆうちょ銀行なら自分もゆうちょ銀行の口座を開設し、口座間送金をするのが一番楽でコストも抑えられます。

コンビニATMは現金振り込みには非対応

コンビニATMは様々な場所にあるので便利ですが、こちらも現金振り込みには対応していません。基本的に無人店舗と同じ扱いとなるため、現金を使っての振り込み手続きはできません。

以上、現金振り込みのやり方や、ATM・銀行窓口で現金を使って振り込みをする方法と注意点を紹介しました。参考になれば幸いです。

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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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