あるく保険とは?歩数連動型医療保険の仕組みと健康増進型保険の注意点
あるく保険は、歩数に応じて保険料のキャッシュバックを受けられる健康増進型の医療保険として注目された商品です。
当時は東京海上日動あんしん生命の「新医療総合保険 健康増進特約付加」として、一定期間の平均歩数に応じて保険料が戻る仕組みが紹介されていました。
2026年7月時点では、同社の現行商品ページ上で「あるく保険」の専用ページを確認できないため、この記事では新規加入のすすめではなく、歩数連動型保険を判断するための考え方として整理します。
この記事の要点
- あるく保険は、医療保険に健康増進特約を付け、歩数条件に応じて保険料が戻る仕組みでした。
- 目安として、1日平均8,000歩以上を達成できるかが判定の中心でした。
- キャッシュバック額は大きくないため、保険選びの主役にするべきではありません。
- 医療保険は、歩数特典よりも保障内容、保険料、貯蓄、公的医療保険を先に見ます。
- 歩くことで得をしたいだけなら、歩数アプリや健康ポイント制度の方が向く場合があります。
あるく保険の基本的な仕組み
あるく保険は、通常の医療保険に健康増進特約を組み合わせた商品として紹介されました。
医療保険としての入院や手術などの保障があり、その上で歩数条件を満たした場合に保険料の一部がキャッシュバックされる仕組みです。
歩数の判定は6か月ごとに行われ、2年後に達成状況に応じて保険料が戻るという内容でした。
特徴的だったのは、健康に気をつけて歩く人ほど、保険料面で少し有利になる考え方です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 保険の種類 | 健康増進特約を付けた医療保険 |
| 判定対象 | 一定期間の平均歩数 |
| 目安 | 1日平均8,000歩以上 |
| 特典 | 達成状況に応じた保険料キャッシュバック |
| 注意点 | キャッシュバック額は保険料全体から見ると限定的 |
保険料キャッシュバックだけで選ばない
歩数で保険料が戻る仕組みは、運動習慣のある人には魅力があります。
しかし、キャッシュバックは最大でも2年間で1か月分弱の保険料という水準で、割引率にすると大きな差ではありません。
保険料が戻るから加入する、という順番で考えると判断を誤りやすくなります。
先に見るべきなのは、医療保険として必要な保障内容、保険料、払込期間、既存の貯蓄、公的医療保険でどこまで備えられるかです。
そのうえで、同じような保障内容と保険料なら、歩数特典がある商品を候補に入れる、という順番が自然です。
歩数特典を見る前に確認すること
- 入院給付金や手術給付金が本当に必要か。
- 高額療養費制度で自己負担がどれくらいに抑えられるか。
- 勤務先の健康保険から傷病手当金が出るか。
- 数か月分の生活費を貯蓄で備えられているか。
- 既に加入している保険と保障が重複していないか。
医療保険そのものの必要性は、次の記事でも整理しています。
歩数条件の8,000歩をどう見るか
あるく保険で注目された1日平均8,000歩という条件は、健康づくりの目安としてもよく使われます。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人は歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上、歩数では1日約8,000歩以上が目安とされています。
ただし、8,000歩は誰にとっても同じ難易度ではありません。
通勤や外回りが多い人なら自然に達成できる一方で、在宅勤務や車移動が多い人には負担になります。
保険料キャッシュバックを得るために無理に歩くのではなく、普段の生活で安定して達成できるかを見て判断する必要があります。
歩数連動型保険のメリット
歩数連動型保険のメリットは、保険料の節約だけではありません。
歩数が判定対象になることで、保険加入後も運動習慣を意識しやすくなります。
毎日の歩数が見えるため、通勤の一駅分を歩く、昼休みに散歩する、週末に長めに歩くといった行動につながりやすくなります。
すでに歩く習慣がある人にとっては、追加負担が小さいまま保険料の一部が戻る可能性があります。
歩数連動型保険の注意点
注意点は、歩数データの取得と保険会社への提供が必要になることです。
活動量計、スマートフォン、アプリ、通信状態によって、歩数の取得や反映にズレが出る場合があります。
健康データを保険会社や関連サービスに連携することへの抵抗感がある人には向きません。
歩数を達成できなかった場合でも医療保険としての保険料はかかるため、特典を前提に家計を組むのは避けるべきです。
商品が販売終了や内容変更になる可能性もあるため、歩数特典だけに価値を置くと長期契約との相性が悪くなります。
歩くだけで得したいなら保険以外もある
歩くことで得をしたいだけなら、保険を契約しなくても選択肢があります。
dヘルスケアは歩数や健康ミッションでdポイント抽選に参加できます。
Coke ONウォークは1週間の歩数目標を達成するとCoke ONスタンプをもらえます。
自治体や健康保険組合の健康ポイント制度では、歩数、健診、健康イベント参加が特典につながることがあります。
これらは医療保険の契約とは別に使えるため、保険の必要性とは切り離して考えられます。
歩数アプリ全体の比較は、次の記事で整理しています。
dヘルスケアの無料版と有料版の違いは、次の記事で整理しています。
自治体や健保の健康ポイント制度は、次の記事で紹介しています。
あるく保険をどう評価するか
あるく保険の考え方は、健康に気をつけている人ほど保険料面で少し有利になる点で合理的です。
しかし、医療保険は長く保険料を払う契約です。
歩数キャッシュバックがあるから得だと判断するのではなく、医療保険として必要か、保障内容に見合う保険料か、自分の健康データを連携してよいかを先に判断します。
歩く習慣を作る目的なら、まずは無料の歩数アプリや自治体の健康ポイント制度から始める方が手軽です。
医療保険を検討する段階で、同条件の商品に健康増進型の特典が付くなら、比較材料として加える程度がちょうどよいでしょう。
次に読む記事
- 医療保険の必要性を考えたい人:医療保険と高額療養費制度の考え方
- 歩数アプリで得したい人:歩くだけで得するアプリ比較
- dポイントで歩数を活用したい人:dヘルスケアの使い方
- 自治体や健保の制度を探したい人:健康ポイント制度の仕組み
確認した情報
この記事は、2026年7月6日時点で確認できる公開情報と、当時紹介されていたあるく保険の仕組み、厚生労働省の身体活動ガイドをもとに作成しています。
現行の商品ページ上で「あるく保険」の専用ページを確認できないため、本文では新規加入の手順ではなく、歩数連動型保険を評価するときの基準を中心に整理しました。
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