2022年7月現在における主要な銀行やネットバンクにおける振込手数料を比較していきます。
銀行で仕事で振込が必要だったり、各種支払いや家族への送金などで銀行振り込みを使うことも多いでしょう。そんな振込手数料を節約するため、都市銀行や地方銀行、ゆうちょ銀行、ネットバンクなどの振込手数料を比較していきます。
また、振込手数料を無料にすることができる10の銀行・ネットバンクとその無料条件も紹介していきます。銀行の振込サービスを上手に活用していきましょう。2021年10月には多くの銀行が振込手数料の引き下げに動きましたので、そちらも反映しております。
振込手数料とは?
ある銀行の口座から別の銀行の口座や同じ銀行の口座へお金を送金するときにかかる手数料が振込手数料です。
窓口なんかで振込をしようとすると他行あてなら880円などのような高額な手数料がかかる振込手数料もネットバンクでオンライン振込ならかなり手数料を抑えることができます。
ただ、オンライン振込でも1回あたりのコストは数百円はかかります。2021年にはシステム改修もあり、振込手数料が多くの銀行で一斉に引き下げられました。それでも振込回数が多いと地味に痛いですよね。
そんな振込手数料、無料にする方法もあります。
銀行の選び方や活用次第で振込手数料は無料にすることができます。銀行に無駄に手数料を払わずに済むように、上手に銀行を活用していきましょう。
振込手数料の無料条件がある銀行
以下の銀行は振込手数料を無料とすることができる銀行です。都市銀行や地方銀行の中にも条件を満たせば無料となる銀行はありますが、以下の銀行が条件も緩く使いやすいです。
- GMOあおぞらネット銀行
- 住信SBIネット銀行
- 東京スター銀行
- 楽天銀行
- ゆうちょ銀行
- SBI新生銀行
- じぶん銀行
- ソニー銀行
- 野村信託銀行
- 大和ネクスト銀行
中でも、おすすめは無条件に振込手数料が無料となる「GMOあおぞらネット銀行」「住信SBIネット銀行」です。また、安易な条件で無料にできる「東京スター銀行」もおすすめですね。
振込利用回数が多い人は複数の銀行に口座を作って、振込手数料無料回数を活用するという手もありますね。
東京スター銀行は月3回の振込手数料無料にできる
あまり知名度はないかもしれませんが、東京の地方銀行です。インターネット支店(ネット専用口座)があり、全国口座開設が可能になっています。
東京スター銀行からの明細郵送なし(ネット確認)に指定すれば月3回までは振込手数料が無料になります。条件ゆるめで手数料無料の条件が獲得できるので、うれしいですね。
ちなみに、コンビニATMの手数料も月間8回まで無料とコスト系に優れた銀行となっています。
東京スター銀行同士の振込手数料:無料
他行振込手数料:330円(無料回数超過時)
SBI新生銀行 月1回は無料、条件達成で最大10回まで無料に
新生パワーダイレクト(オンラインバンキング)なら月1回までは振込手数料が無料、新生ステップアッププログラムのステージによって月5回または10回の無料回数を獲得できます。
一方でステージアップさえすればかなりの回数の振込手数料を無料化することができるうえ、利用に応じてポイントが貯まる仕組みもあるため、メインバンクとして活用すれば魅力度は高くなります。
SBI新生銀行同士の振込手数料:無料
他行振込手数料:ステージに応じて75円、110円、214円
住信SBIネット銀行 やや改悪も1回~20回無料
以前までは月3回まで無条件に無料だったのですが、2017年よりスマートプログラムによりランクによる回数制となりました。
ランク1 : 1回無料
ランク2 : 5回無料
ランク3 : 10回無料
ランク4 : 20回無料
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ただし、ランク2の達成は比較的緩いため、5回の回数確保は容易です。ネットバンクの中でもバランスの良い銀行となっており、決済系のサービスが充実しています。振込手数料無料と組み合わせの良いサービスに「定額送金サービス」があります。
こちらを利用すれば決まった金額を自動的に振込できますので便利です。
住信SBIネット銀行同士の振込手数料:無料
他行振込手数料:77円(無料回数超過時)
楽天銀行 預金残高10万円以上で振込手数料無料回数付与
楽天銀行ではハッピープログラムに参加している場合(楽天IDの連携が必要・無料)、楽天銀行内の預金残高等に応じて1回~3回の振込手数料の無料サービスがあります。
10万円未満 : 0回
10万円 以上: 1回無料
50万円以上 : 2回無料
100万円以上: 3回無料
10万円以上の預金というハードルはそこまで厳しくないです。そのほかにもサービス利用回数などによってランクを上げることも可能です。
楽天銀行同士の振込手数料:無料
他行振込手数料:145円
ゆうちょ銀行 ゆうちょ同士なら月5回まで無料
意外と使える金融機関「ゆうちょ銀行」もゆうちょ銀行同士なら月5回まで振込手数料が無料です(ゆうちょダイレクト利用時)。ゆうちょ同士限定となりますが、ゆうちょ銀行は利用者数も多い銀行なので、意外と使えたりします。
ネットオークションなどで振込回数が多い人は保険的にゆうちょ銀行の口座があるといいかもしれませんね。
ゆうちょ銀行同士の振込手数料:100円(6回目以降)
他行振込手数料:165円
※手数料はいずれも「ゆうちょダイレクト」を利用した場合
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auじぶん銀行 じぶんプラスのランク3以上で振込手数料無料回数付与
じぶん銀行については、じぶん銀行のランク条件の「じぶんプラス3」以上の達成で振込手数料が1回無料になります。じぶんプラス4で8回無料、じぶんプラス5で15回無料です。
じぶんプラス3を預金残高のみで満たす場合は50万円以上の預金残高が必要になるので、結構厳しめの条件といえます。ただし、クレジットカードなどの口座引落があれば預金残高10万円以上でも達成可能となります。
振込手数料無料を獲得するのはやや条件が厳しいです……
じぶん銀行同士(三菱UFJ銀行も含む)の振込手数料:無料
他行振込手数料:99円
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ソニー銀行は月1回まで無料、ClubSの状況で最大11回まで増加
ソニー銀行はステージ優遇条件を満たせるのであれば振込手数料無料の銀行として優秀です。
- なし:1回
- シルバー:3回
- ゴールド:6回
- プラチナ:11回
となります。ちなみにシルバーの条件でも月末残高300万円以上とかなりハードルは高いです。ゴールド以上だと投資商品残高が500万以上(ゴールド)、1000万以上(プラチナ)と普通では無理なレベル
無料回数を超過した場合は1回あたり110円の振込手数料がかかります。
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野村信託銀行は月10回まで無料。ただし野村証券口座が必要
野村證券の口座が必要になりますが、野村信託銀行は他行への振込手数料が月に10回まで無条件で無料です。野村證券のオンラインサービスからの申込が必要になるなどちょっと面倒ですが、振込回数が多い方にはおすすめできる銀行となっています。
なお、10回を超えた場合は200円(税別)の振込手数料が必要となります。
ちなみにキャッシュカードは発行されず、野村證券の取引口座からの振替、または他行からの直接振り込みが必要となります。
GMOあおぞらネット銀行 月1回までは無条件無料さらに、条件を満たせば無料回数増加
2018年開業の新ネット銀行です。
振込手数料は月1回だけですが無料となっています(GMOあおぞらネット銀行同士なら回数制限なし)。
また、預金残高などの条件(カスタマーステージ)を満たせばランクがあがり、最高20回まで振込手数料を無料にすることができます。
また、無料利用回数を超過した際の振込手数料も一律75円となっており、他のネットバンクと比べても手数料水準が安めに設定されているのがうれしいところですね。
大和ネクスト銀行は大和証券との連携の銀行
野村信託銀行と同様に大和ネクスト銀行は大和証券との連携が前提となる銀行です。最大の特徴は「本人名義口座への振込手数料は無料」だということです。ただし、楽天銀行、SBI新生銀行、GMOあおぞらネット銀行は除く。
また、自分以外の名義の口座への送金でも大和ネクスト銀行も月3回までの振込手数料が無料(超過は154円/回)となります。
なお、大和ネクスト銀行のキャッシュカードは大和証券のダイワカードを利用することになるため、大和証券の口座も同時に開設する必要があります。振込手数料無料の回数だけを目的にするにはちょっと残念な感じかもしれません。
手数料はできるだけ払いたくない無駄な費用、できるだけ節約を
ここまでネットバンクの振込手数料について無料にできる銀行サービスを中心に紹介しました。預金をしてもほとんど金利が付かないという現在の状況では手数料をできるだけ節約するのは賢い方法だと思います。
ネットバンク選びについてはこうしたコスト以外にも様々なサービスや特典などもあるので、一概にこうした部分だけで選ぶのが唯一の方法とは言いませんが、やはり重視すべき項目かと思います。
特に、お金の「決済」をする銀行としては手数料が重要な位置を占めていると思います。
あと、もう一つ注目したい手数料はATM手数料(入出金手数料)ですよね。こちらもネットバンクは手数料無料のサービスをやっているのでうまく活用していきましょう。
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以上、ネットバンクの振込手数料を無料にするためのまとめでした。
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