2016年にANA(全日空)が開始したふるさと納税サービスが「ANAのふるさと納税」です。航空会社であるANAがなぜふるさと納税ポータルサイトを運営するのか?という疑問もありましたが、地方を結ぶ航空路線を担っているANAだからこその地域創生への思いが背景にあるようです。

かつては「寄付金額100円につき1マイルが貯まる」という独自の特典がマイラーにとって非常に魅力的でしたが、総務省によるふるさと納税の制度改正に伴い、ポータルサイト独自のポイントやマイルの付与は終了しました。

では、マイルの直接付与がなくなった現在、ANAのふるさと納税を利用するメリットはどこにあるのでしょうか?本記事では、サービスの基本的な仕組みから、最新の強み、他社ポータルサイトとの比較までを詳しく解説していきます。

ANAのふるさと納税とはどういうサービスか?

anafurusatoまず、「そもそもふるさと納税って何?」という方は、ふるさと納税の基本。特産品・特典をもらって得をする仕組み、計算方法で仕組みを細かく説明しているのでご一読ください。

ふるさと納税の簡単な仕組み

単純に説明すると、「自治体に寄付をすることで、その寄付をした金額の一定額が税額控除という形で戻ってくる制度」です。さらに、多くの自治体は寄付者に対してお礼の品(返礼品)を用意しているため、実質的にほんの少しの自己負担(実質2,000円)で地域の特産品などがもらえるという非常にお得な制度となっています。

そして、ANAのふるさと納税というのは、ANAが提供しているふるさと納税に関する情報を集めて、サイトを通じて自治体へ寄付をすることができるWEBサービスです。こうしたサイトを「ふるさと納税ポータルサイト」と呼びます。

ANA以外にも様々な企業が同様のサービスを提供しています。他社のサービスについてはふるさと納税ポータルサイトを比較。どこでふるさと納税をするのがお得?でも紹介しています。

【重要】2025年10月以降の独自ポイント・マイル付与廃止について

ANAのふるさと納税を語る上で欠かせないのが、制度の変更についてです。

以前は寄付金額に対してANAマイルが直接付与される特典がありましたが、過度なポイント還元競争を是正するための総務省のルール改正により、2025年9月30日をもってポータルサイト独自のポイント・マイル付与は全サイト一斉に禁止(終了)となりました。

このルール変更により、「寄付をするだけでサイト独自のポイントが10%還元される」といった過去の手法は現在利用できません。これはANAのふるさと納税だけでなく、楽天ふるさと納税やふるなびなど、すべてのポータルサイトに共通するルールです。

ただし、クレジットカード決済を利用した際に付与される通常のクレジットカードのポイント(ANAカード決済によるマイル積算など)は引き続き対象となります。決済手段の選び方がこれまで以上に重要になっていると言えます。

ANAのふるさと納税を利用する現在のメリット

サイト独自のポイント付与がなくなった現在、ふるさと納税ポータルサイトを選ぶ基準は「サービスの使いやすさ」や「決済方法の豊富さ」「独自の返礼品」にシフトしています。現在のANAのふるさと納税には、以下のような確かなメリットがあります。

1. 掲載自治体数が大幅に拡大(約1,500自治体へ)

サービス開始当初は後発サイトということもあり「自治体の数が少なくオリジナリティが薄い」という問題点がありましたが、現在は大きく改善されています。

2026年4月に業界最大級の「ふるさとチョイス」とシステム連携を開始したことで、取扱自治体数は約1,500自治体へと大幅に拡大しました。先行するポータルサイトと比較しても遜色のない規模となり、希望する寄付先を見つけやすくなっています。また、3年連続で顧客満足度1位を獲得するなど、一定の地位を確立しています。

2. ANA Payを利用して「マイルで寄付」ができる

マイルが直接貯まる特典は終了しましたが、「貯まっているANAマイルをふるさと納税の支払いに使う」ことは現在も可能です。

ANAマイルを決済サービスの「ANA Pay」にチャージすることで、1マイル=1円相当として寄付金の支払いに充てることができます。現金の持ち出しを減らしてふるさと納税を行えるのは、マイラーにとって非常に大きな強みです。

(参考:ANAスカイコインの活用術。お得な交換方法や使い道、有効期限などのまとめ

3. マイルの価値を高める「航空券や旅行」関連の特典

マイルの価値は使い方次第で大きく変動します。ANAマイルの上手な貯め方や使い方、活用方法や注意点のまとめでも解説していますが、マイルの価値は1マイルあたり2円~10円以上の価値を引き出すことが可能です。

特に海外旅行に行く方で、ビジネスクラスやファーストクラスの座席をマイルで予約するとその価値は跳ね上がります。このあたりは飛行機のファーストクラスに乗りたいならお金を払うよりもマイルを貯めたほうが断然お得でも紹介しています。

ANAカードを使ってANAのふるさと納税で寄付を行えば、クレジットカード決済分のマイルはしっかり貯まるため、飛行機によく乗る方は引き続き活用できます。

楽天ふるさと納税など、他のポータルサイトとの比較

ふるさと納税のポータルサイトには、長年人気を集めてきた「楽天ふるさと納税」などがあります。

かつては「楽天ふるさと納税なら状況によって10%以上のポイントバックが可能」といった大きな差がありましたが、前述の通り現在はサイト独自のポイント付与が一斉に禁止されています。そのため、現在の比較軸は「決済方法の豊富さ」「ワンストップ特例のオンライン対応の使いやすさ」「限定返礼品の有無」などになっています。

現在のサイト選びの考え方

ちなみに、楽天カード等で貯めた通常ポイントを「2ポイント→1ANAマイル」に交換するルートは現在も有効です。もらえるポイントが期間限定ポイント(マイル交換不可)か通常ポイントかには注意が必要ですが、ご自身のライフスタイルに合わせて決済に使うクレジットカードとポータルサイトを選ぶことが重要です。

(参考:期間限定ポイントについての詳細は期間限定ポイントをご覧ください。)

ANAのふるさと納税に期待すること

現在のANAのふるさと納税には、航空会社ならではの独自性として、ANA限定のふるさと納税返礼品(フライト体験や航空関連の特産品など)が登場しています。

今後はこうしたオリジナル返礼品がさらに増えたり、「旅行×ふるさと納税」といった独自の体験型プランが拡充されることを期待したいところです。航空券をフックにした返礼品や、人気の高い「ANAマイル(マイレージ)」の仕組みを活かした独自企画がさらに充実してくれば、他のふるさと納税ポータルサイトと比較しても揺るぎない強みを発揮していくことでしょう。

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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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