平成は平成31年4月30日で終わり、翌日からは令和元年5月1日となりました。
元号が変わることで、私たちが普段から利用している硬貨についても元号表記が「平成」から「令和」へと変わります。そんな年の変わる、平成31年の硬貨というものにはプレミアム(付加価値)はつくのでしょうか?
ぶっちゃけちゃうと、平成31年の硬貨をもっておけば、将来値上がりするかどうか?ってお話ですね。平成31年硬貨のプレミア価値を検証していきたいと思います。
財務省(造幣局)発表の平成31年度貨幣の製造枚数は?
プレミア価値を高めるのは稀少性です。どれだけレアか?ってことですね。造幣局が発表した平成31年度の発行枚数は以下の通りとなっています。
こちらには令和元年分も含めていると考えられます。
- 千円硬貨:300枚
- 500円硬貨:207,000枚
- 100円硬貨:373,688枚
- 50円硬貨:82,000枚
- 10円硬貨:275,000枚
- 5円硬貨:56,000枚
- 1円硬貨:1,000枚
合計:934,988枚
平成31年度は1カ月だけですので、1か月分だと約7.7万枚ということになりますね。それなりの枚数ですので稀少性があるか?といわれたら微妙という事ろかと思います。
平成31年硬貨6種類セット(ミントセット)が販売された
(画像:財務省造幣局)
ミントセットというのは、格好の造幣局が発行する効果をケースに収納して販売する貨幣セットです。確実に完全未使用品が手に入るため、コイン収集家に人気があります。日本でも造幣局がミントセットを販売しています。
平成31年版は各硬貨が1枚ずつセットになったものを2,000円で販売。
また、通常のミントセット以外にも、日本の国旗がデザインされた「ジャパンコインセット(2,100円)」、フォトンスタンドとしても利用できる「記念日貨幣セット(2,200円)も販売されました。
この平成31年銘のミントセットは135,000セットが販売されました。相当の人気があったようで完売しています。
2019年10月現在、ヤフオクやメルカリで確認をすると、このミントセットが販売価格よりもやや高いくらいの金額で取引されているようです。
そういう意味では平成31年硬貨に対してはすでに一定のプレミアがついているといえそうです。
昭和64年の硬貨にはプレミア価値はあるのか?
昭和64年は昭和天皇の崩御で1月7日で短期間で終了しています。ただし、実際のところ硬貨は平成元年の3月くらいまで続いていたそうでして、実はそれなりの枚数が存在し出回っているそうです。
オークション等でも額面の数倍程度の価値では取引されているようですが、硬貨という特性上、元の価格が元の価格なのでメチャクチャ価値が高いということにはなりません。たとえば、昭和64年500円玉は完全未使用でも2,000円程度での取引のようです。
ちなみに、昭和64年銘の50円硬貨、100円硬貨に至ってはまったく発行されていないのでプレミア価値どころかモノ自体が存在しません。
お釣りなどでもらった平成31年の硬貨を集めておく価値はある?
硬貨の価値は、完全未使用品>未使用品>美品というように価値が低下していきます。そのため、お釣りなどで受け取った硬貨がたまたま平成31年銘のものだったからといって価値が出る可能性は低いです。
それなりに枚数も多いので稀少性もそこまで高くはないでしょう……。美品として手に入ったのであれば、保管しておいてもいいかもしれません。くらいでしょうか。
ミントセットはそもそもの価格が高い
ちなみに未使用品の硬貨が手に入るミントセットは2,000円での販売ですが、中の硬貨だけの価値だと500円+100円+50円+10円+5円+1円=666円にしかなりません。そもそもの販売価格がコレクター価格となっているわけです。
まとめますと、将来の値上がりを期待して平成31年銘の硬貨を保有するというのはあまりよい結果にはならなさそうです。
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