クレジットカードを作ると、月々の利用明細をメールやWEBサイトでの確認(WEB明細・電子化・ペーパレス化)への切り替えを勧められます。そうするとポイントが多少加算されるなどの小さな特典も得られることが多いです。
しかしながらクレジットカードの利用管理という点からはこうしたサービス利用はお勧めできない場合があります。今回は便利なはずのWEB明細のデメリットやリスクを紹介していきます。
クレジットカードのWEB明細・オンライン明細と紙の明細書
クレジットカードの利用明細や請求情報などをパソコンやスマートフォンを使ってオンライン上で管理するようにするものがWEB明細・オンライン明細です。
これ自体はユーザーにとって、メリットがあるもので月の途中でもクレジットカードのの利用状況や請求額などを管理できます。
一方で、最近のクレジットカードでは、WEB明細・オンライン明細のみとして紙(郵送)による利用明細書の送付を行わないというのがトレンドとなりつつあります。
紙の明細による通知を停止したらポイントプレゼント、逆に紙の通知を希望する場合は手数料(年会費)がかかるといったカードもあります。
たしかに、郵送料金などを考えるとカード会社の言い分もわかりますが、以下のようなデメリットも考えておく必要があります。
WEB明細、ペーパレス化のデメリットとは?
WEB明細というのは、クレジットカードの利用履歴などをクレジットカード会社の専用サイトで確認することができるサービスです。インターネットでもいつでも利用履歴を確認できるというメリットはあります。大いに利用するべきです。
従来は請求明細書のような紙ベースの明細書を「郵送」で送っていたものを電子化・ペーパレスかすることでエコでもありますし、クレジットカード業者にとっても郵送等によるコストを削減できます。
そのため、多くのカード会社では積極的にWEB明細(電子化・ペーパレス化)を勧めています。
カードの利用額を確認しなくなる
しかし、カード会社によってはWEB明細のみで紙の利用履歴を発行しないように選択することができ、そうすると一定の特典が得られるというケースもあります。しかしながら、利用履歴の確認をWEBに一本化すると月々の利用額、利用履歴を確認しなくなる傾向が強くなります。
紙の利用履歴だと届いたタイミングで封を開けて確認するでしょうが、WEB明細は便利ですが、自分から確認しようと思わないと中々みません。
もちろん、毎週のように確認しているという方はいいのでしょうが、そうでない方は注意が必要です。
ついつい使いすぎてしまう…
明細を確認しないようになってしまうとどうしても、使いすぎてしまいます。利用履歴などを確認して、「あー、今月は使いすぎたなー」と反省する機会が得られないからです。確認しないまま、いつの間にか銀行口座から引き落とされていくら使ったのか把握しないまま、利用額だけが膨らんでしまうということがあります。
これがクレジットカード利用の怖いところです。
クレジットカード不正利用などの被害に気が付きにくい
クレジットカードは不正利用された時には、利用者に落ち度がない場合、盗難保険によってカード会社が補償してくれます。
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しかしながら無条件ではなく、利用者側にも落ち度がないことが求められます。その代表的なものが“不正利用から60日以内”といったような時間的な期限です。
利用明細をペーパレス化しており、半年後に不正利用に気が付いた……そんな場合は不正利用の全額を補償してもらうのは極めて困難になります。特に普段使っていないクレジットカードをペーパレス化しており、それに長期間気が付かなかったという場合はリスキーです。
不正利用に関する注意点については以下のような点も併せて確認しておきましょう。
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時代の流れとしてペーパレスかは避けられない
この記事を最初に書いたのは2013年ごろですが、月日も流れて紙のクレジットカード明細書というのはやや時代遅れのモノになりつつありますね。
紙の利用明細があるほうが便利と言ったとしても、近年の流れとしてペーパレス化は避けられません。多くのカード会社がオンライン明細に移行しており、ペーパーとしての明細書を希望する場合は別途手数料を徴収するというケースもあります。
今後はやはりWEB明細・オンライン明細とうまく付き合っていく必要がありそうです。
スマホアプリと連携してクレジットカードの利用状況をチェック
善後策として、クレジットカードの利用状況をモニタリングできるような見える化の仕組みづくりが大切です。
各クレジットカード会社も不正利用対策が必要なのはわかっているので、利用状況を確認できるスマホアプリを投入しています。
このほか、最近では家計簿アプリや金融機関のオンライン情報を集約してくれるサービスなどが多数登場しています。こうしたサービスを利用すれば、カードの利用明細などの状況を随時確認することができます。
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こうしたサービスをうまく使いながら、クレジットカードの利用状況をできる限り見える化していきましょう。
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