人気のふるさと納税、寄付先を選んで、寄付金を決済(クレジットカード決済など)をした。その後、お礼の品をもらったという場合も、それで終わりではありません。
寄附金の税金を控除するためには、ワンストップ特例制度の申告、あるいは翌年に寄付金受領証明書を添えて確定申告をする必要があります。中でも6件以上の寄付や他の理由で確定申告をする場合には寄付金受領証明書を添えた確定申告が必要になります。
そんな寄付金受領証明書を紛失してしまったという場合は再発行依頼や確定申告をどうしたらいいのでしょう?
ふるさと納税の寄付金受領証明書をなくした……
ふるさと納税の寄付金受領証明書は確定申告をするための必要書類となっています。
これがないとせっかくふるさと納税をしても、寄付金控除が使えないので大失敗です。
そのため、紛失をした場合にはその再発行を依頼する必要があります。
1)もう一度よく探してみよう
寄付金受領証明書は、自治体の封筒で発送されています。おおよそ寄付の1週間~2か月くらいかかる場合もあるようです。
こうした書類を捨ててしまうということはあまり考えられないので、どこか別のところにしまってしまっている。あるいは家族が保管しているということもあるかもしれません。再発行の依頼をする前にもう一度よく探してみましょう。
2)再発行の依頼はサイト経由ではなく、自治体に直接
寄付金受領証明書の再発行について「さとふる」や「ふるなび」といったような寄付サイトを経由して申し込みした場合でも、自治体に直接連絡をします。
寄付金受領証明書の再発行については自治体の裁量に任されている部分がありますので、状況によっては再発行不可という場合もあるかもしれませんが、1度くらいなら再発行に応じてくれる自治体が多数かと思います。
なお、再発行には時間がかかる可能性があります。確定申告シーズンになると依頼が増えて対応が遅くなりがちです。特に12月、翌1月以降になると自治体も同じような連絡が多くなって確定申告の時期に間に合わなくなる可能性があります。
寄付金受領証明書がないまま確定申告を迎えた場合
寄付金受領証明書の再発行ができなかった、あるいは確定申告のタイミングまでに間に合わなかった。そんな場合はどうしたらいいのでしょうか?
ちなみに、ふるさと納税の確定申告のやり方自体は以下の記事で図解付きでまとめています。
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1)還付申告なら期限後でも大丈夫
たとえば、確定申告をしようと思ったタイミングで寄付金受領証明書がないことに気が付いた。再発行依頼をしたけど、3月15日の確定申告期限までに間に合わない……そんな場合も心配しなくても大丈夫です。
確定申告が遅れた場合のペナルティは「税金を払わなければならない場合」だけです。
通常、ふるさと納税の場合は税金が戻ってくる還付申告になります。この場合、期限後であっても問題ありません。
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逆に、自営業の方などで確定申告をする場合には、ふるさと納税の寄付金受領証明書がないからといって確定申告を後回しにすると延滞税などが発生することになります。
その場合は先に申告をして、後から「更生」という手続きをすることで、寄付金控除を反映(還付)してもらう形にしましょう。
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2)e-Taxを利用する
もうひとつは、e-Taxを利用する方法があります。
こちらを利用するにはICカードリーダーと、マイナンバーカード(個人番号カード)が必要になります。最初の手続きは少し面倒なのと、ICカードリーダーがない場合は購入費用が掛かりますが、以下のようなメリットがあります。
- 郵送が不要
- 添付書類の提出省略(ただし保管義務あり)
- 還付がスピーディー
e-Taxの添付書類の提出省略に「寄付金受領証明書」も含まれます。
この場合、寄付金受領証明書がない(あるいは再発行依頼中)であっても、確定申告ができます。
ちなみに“寄付日”がいつかを入力する必要がありますが、クレジットカードでの支払いをしている場合はその決済日=寄付日となります。
まとめ。寄付金受領証明書は紛失してもなんとかなる
というわけで、寄付金受領証明書を紛失してしまった場合や、再発行が遅くなったために確定申告の時期までに間に合わない時の対応についてまとめてみました。
とりあえずは、紛失した場合はまずは早めに再発行を依頼することが重要ということですね。
また、確定申告に間に合わないという場合も、還付等が遅くはなってしまいますが、更生という手続きが使えるので、最終的にはなんとかなります。
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