新社会人・大学生必見!初めての一人暮らしで失敗しないためのお金の準備
4月から社会人や大学生となり、初めて一人暮らしを開始するという方も多いかと思います。
そんな中、一人暮らしを始めるにあたって、何から手を付けていいのか、お金はどのくらい用意すればいいのかといったことで不安になっている方もいらっしゃることでしょう。
物件探しをするところから始まりますが、実際に住まいが決まったらお金の問題も出てきます。
引っ越し代金、家を借りる際に必要となる初期費用、それにその後も定期的に家賃、光熱費、食費、通信費などの各種費用を支払っていく必要があるわけです。特に近年は物価高騰の影響もあり、最新の相場観を把握しておくことが非常に重要です。
今回は、一人暮らしを始めるにあたっての流れや必要な期間、またどのようなお金がどのくらい必要になるのかということを、2026年の最新データに基づき分かりやすくまとめていきます。
一人暮らしを始めるまでの流れは?期間は?
この記事をご覧になられているということは、進学や卒業など様々な理由で親元から出て一人で生活をしたい、またはしなければならないという方が多いと思います。
まず、一人暮らしを始めるまでの流れを簡単に紹介します。
- 住みたい地域と一人暮らしを始める時期を決める
- 住みたい物件を探す
- 物件を内覧して決定する、引越し業者の見積もりを取る
- 契約する
- 荷物を送る、引越しをする、生活に必要なものを購入する
- 引っ越し後14日以内に住民票の移転届や、必要に応じて国民健康保険などの切り替え手続きを行う
なにはともあれ、「どこに」「いつ」住み始めるのかは明確にしておく必要があります。一人暮らしをするなら余裕をもって2カ月、少なくとも1カ月くらいの期間を設けておくとよいでしょう。また、引っ越し後の行政手続きも忘れずに行う必要があります。
続いては、一人暮らしを始めるまでの具体的な流れを、実際に必要になるお金の問題も絡めながら紹介していきます。
一人暮らしの初期費用は「物件」「引越し」「家具家電」の3つが必要
まずは初期費用です。初期費用において一番大きいのは物件(住まい)に関する費用です。
部屋を借りるために必要な費用・お金
一人暮らしを始める上で欠かせないのが「住居」です。
部屋を借りるためには月々の家賃はもちろんですが、借りる時に諸費用として「敷金」「礼金」「仲介手数料」などの支払いが必要で、まとまった金額の費用がかかります。
| 敷金 | 部屋を借りる時に預けるお金。退去時には契約書に定めた補修費用が差し引かれますが、戻ってくる保証金のようなお金です。相場としては0カ月〜2カ月程度です。 |
|---|---|
| 礼金 | 部屋を借りる時に大家さんに支払う謝礼です。敷金とは違い戻ってくるお金ではありません。相場としては0カ月〜2カ月程度です。 |
| 仲介手数料 | 部屋探しをしたときに、仲介業者(不動産屋)に支払う手数料です。法律上の原則は家賃の0.55カ月分(税込)ですが、借主の承諾がある場合のみ1.1カ月分(税込)まで請求されることがあります。 |
| 家賃保証会社費用 | 現在は連帯保証人の代わりに加入が必須となるケースが主流です。初回に家賃の0.5〜1カ月分程度、以降は年間更新料がかかります。 |
| 鍵交換費用 | 防犯のため、入居時に1万円〜2万円程度の交換費用が請求されることが一般的です。 |
| 前払い家賃 | 基本的に借りた月の日割り分と翌月1カ月分の家賃を契約時に支払います。 |
| その他 | 火災保険の加入が必須というケースが多いです。相場は2年間で2万円程度です。この保険には「個人賠償責任保険」なども一緒に付帯していることが多く、活用できるのでぜひ確認をしておきましょう。 |
なお、敷金や礼金については借りる物件によって変わってきます。人気の高い物件は敷金や礼金が高く設定されることが多く、そうでもない物件の場合はこれらが抑えられているケースもあります。
総額としては、借りる物件の4カ月〜6カ月分程度が初期費用としてかかるのが目安といえます。家賃7万円のマンションの場合は28万円〜42万円程度が初期費用としてかかる計算になります。
初期費用を抑える具体的な手段
初期費用は大きな負担となりますが、以下のような工夫で抑えることが可能です。
- ゼロゼロ物件の活用:敷金・礼金が不要な物件を選べば、初期費用を家賃の2〜3カ月分程度まで大幅に圧縮できます。
- フリーレントの交渉:入居から1〜2カ月分の家賃が無料になるフリーレント物件を探すか、契約時に交渉してみるのも有効です。
物件選びのための仲介業者を見つけよう
インターネットやアプリなどで物件を探しましょう。そして気になる物件が見つかったら不動産屋さん(仲介業者)を通じて、内覧をさせてもらうようにしましょう。その際には、候補以外の物件が紹介される可能性もあるので、どんな物件を探しているのかを予め決めておきましょう。
- 地域
- 予算
- 間取り
- 設備
- 譲れない条件
などは決めておいた方が自分にあった物件を探しやすいはずです。なお、仲介業者で外れを引かないためのコツは以下の記事などもご覧ください。
家賃ならびに諸経費は契約後の住居費としても重要
このほか、契約後には「家賃」という基本料以外に「共益費」「設備利用料」「駐車場代、駐輪場代」などの諸費用が加算されるケースも少なくありません。
なお、こうした複雑な家賃については「めやす家賃」という比較方法を公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会が出しています。
複数の候補から家賃を比較したいという場合は、上記のめやす家賃を使って考えるのもいいですね。特に家賃は今後の新生活を始めていくにあたって大きな固定費となるわけですから慎重に決めていきましょう。
また、一定の範囲であれば「家賃の値下げ交渉」も可能です。
ガスの種類も気を付けよう
一人暮らし用のアパートなどを探すときに気を付けたいのが「ガス」の種類です。都市ガスとプロパンガスの違いです。都市ガスと違い、プロパンガスは業者と大家さんの契約次第による言い値に近い部分があります。
場合によっては都市ガスの2倍ほどの料金になることも。契約時はガスの種別にも注意しましょう。
引っ越し費用
今住んでいるところから新しく借りた物件まで荷物を送る必要があります。そのためには「自分で運ぶ」「引越業者に依頼する」という二つの方法があります。
近場であれば、自分たちだけで引っ越しをするというのも手です。特に一人暮らし程度の荷物なら軽トラックを借りて友達の手を借りられれば可能でしょう。
ただし、遠方への引越といったケースではやはり業者に依頼する必要があります。
一人暮らしの荷物の場合、おおよその相場は以下のようになります。
- 通常期: 3万円〜5万円程度
- 繁忙期(3月〜4月): 5万円〜9万円程度
引越の時期をずらすことが可能であれば費用を抑えられます。また、複数の業者から見積もりをとる引っ越し一括見積もりサービスを活用するのも、料金を抑えるための鉄則です。
詳しくは上記の記事で紹介しています。
なお、注意点として超需要期(3月〜4月)にかけては、引っ越し料金が高騰し予約も取りづらくなる「引越し難民」という問題があります。この時期に引っ越しをするのであれば、早めの予約や自分で引越しをするなどの工夫をする必要があります。
一人暮らし用の家具・生活家電などの購入費用
一人暮らしを始めるためには最低限の家具や家電製品も必要になります。現地に行ってからそろえるというのでももちろんOKです。
一般的には「照明、生活のための家電」「自炊用品(鍋など)」「日用雑貨品」「寝具・小物」などが必要になります。一般的な相場としては、新生活の買いそろえに10万円〜20万円程度かかるとされています。
最近では、新品を購入しなくてもメルカリなどを通じて中古品を買うという選択もあり、そうした方法も活用すれば大きく節約できます。
大型以外の洗濯用品、バス用品、キッチン、洗面台、生活用品とかは、費用を抑えたいなら100円ショップでそろえるのが良いと思います。
ここまでの合計で見積もると、家賃初期費用(30万円)、引越(5万円)、生活用品(15万円)と、合計で50万円〜70万円程度の費用が初期費用としてかかる計算になります。親元から独立するだけでも結構な費用がかかりますね。
頑張って貯金をするしかありません。なかなか貯金できないという方は以下の記事も参考にしてみてください。
ただ、緊急的にどうしても急いでという場合は、カードローンを使うという方法もあります。最短即日で借りることができ、返済額も月々数千円〜とコントロールできるので、貯金はないけどどうしても今すぐ家をでて一人暮らしをしなければならないという場合は使えます。
一人暮らしにかかる月々の費用(ランニングコスト)
一人暮らしを始めてからも色々と費用がかかります。衣食住という3つの費用以外にも趣味や交際費、通信費なども考慮する必要があります。
また、社会人の場合は将来に向けての「貯蓄・貯金」なども考えておくべきでしょう。
最新のデータ(2024〜2026年頃)によると、単身世帯における平均的な月々の支出額(税・社会保険料は別)は約16万円〜19万円前後となっています。物価高騰の影響もあり、以前よりも生活費の水準は上がっています。
平均値なので、これだけ必ず必要だということではありませんが、一つの参考情報としてください。
以下は、月々の生活費を項目別に分析しています。それぞれを節約するコツも併せて紹介していますので、生活費削減にお役立てください。なお、以下の記事も役立つと思います。
住居費(家賃)
こちらは、一人暮らしの初期費用のところでも書いた通りです。家賃+諸経費が毎月必要なお金となります。
基本的には銀行振込か引き落としというケースが多いです。自動引落の場合は銀行預金の残高に注意しましょう。なお、自分で振込をするという場合は「住信SBIネット銀行の定額自動振込サービス」を利用すると便利です。毎月の固定費を自動で送金してくれます。
光熱費
平均光熱費:約13,000円〜15,000円
近年のエネルギー価格高騰により、光熱費の負担は大きくなっています。また、ライフスタイル(家で過ごす時間の多寡)によってもかなり費用に差が出てきます。
電気代・ガス代・水道代などがかかります。光熱費は地域差があるほか、ガスに関しては「都市ガスとプロパンガス」でかなりの代金に差が出るケースもあります。一人暮らしの場合は契約時に要チェックしておく必要があります。
なお、電気代については「ブレーカー(アンペア)の容量を落とす」ことによって毎月の基本料金を節約することができます。
また、電力小売り自由化によって、お得な新電力プランを選ぶことも重要です。
一人暮らしの食費
平均食費:約44,600円
自炊・外食などを含めた食費全般にかかる費用です。食品の値上げが続いており、1日平均で1,500円程度はかかる計算になります。外食中心の生活になるとあっさりと予算を超えてしまいます。
食費の節約をするならやはり自炊が重要ですが、しっかりとした食材計画を考えないと一人分だけを作ると食材の無駄がでて逆に割高になってしまうケースもあります。無理のない範囲で自炊を取り入れていくのがコツです。
一人暮らしの通信費
経費節約がやりやすい項目です。平均利用金額も大きい項目なので、上手く節約していきましょう。
携帯電話代はドコモやau、ソフトバンクなどの大手プランではなく、MVNO(格安SIM)に切り替えることで、月々の通信費を大きく節約できます。
また、サブスクリプションサービスの見直しも重要です。動画配信や音楽配信サービスなどのサブスク費用が、月々の固定費として数千円〜1万円超になるケースも多いため、利用頻度の低いものは解約する決断も必要です。
光回線についても必要不要を含めて考えましょう。ネット利用が少ないならスマホのテザリングで対応できるかもしれませんし、よく使うのであれば光回線が必要になります。
書籍代・新聞代
新聞代や雑誌・書籍などの購入費です。最近は新聞は取らずにネットでニュースを見るという人も多いですね。経済系のニュースなら「日経新聞を無料(タダ)で読む方法」も活用できるかもしれません。
また、雑誌の定期購読に関しても紙面で取る方法だけでなく、最近は電子書籍の形式で読み放題となる定額サービスも登場しています。
被服・美容費用
社会人なら身だしなみにも気を使う必要があります。洋服代、靴代、美容院(理容院)、化粧品代など。この辺りは個人差が大きそうです。
交通費
自動車を持つかどうかは大きなコストの分かれ道となります。自動車関連の税金の他、ガソリン代、駐車場代など多くの費用がかかります。自動車を持たないという選択も考えておくべきかと思います。
最近だとカーシェアリングなどのサービスも普及しているので、都市部なら車を持たずに必要な時に必要なだけ使うという選択も容易になってきましたね。
一人暮らしの交際費
友人などとの飲食やレジャー費用など。この辺りは娯楽にかかる部分かと思います。メリハリをつけて使うことが大切です。
医療費
病気や怪我をしたときの費用です。若い人はそうそう多額の費用を必要とすることはないかもしれません。
多額の医療費が必要な場合でも「高額療養費制度」など公的医療保険があるため、自己負担額には上限が設けられています。ただし、2026年8月から高額療養費制度の自己負担限度額が段階的に引き上げられる改正(月単位の限度額引き上げや所得区分の細分化など)が予定されているため、制度の動向には注意しておく必要があります。
まとめ
一人暮らしを始めるための基本とお金の問題について紹介しました。
一人暮らしをできるだけスムーズに進めるためにも、契約から引越し、新生活の基盤を整えるためには70万円〜100万円程度の予算があると余裕をもってやりやすいといえます。足りない部分はゼロゼロ物件を活用したり、各種節約術を取り入れて賢く乗り切りましょう。
あなたの一人暮らしが上手くいくようにお祈りいたします。
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