PayPal(ペイパル)とは、インターネットを利用した決済システムです。米国のPayPal社が提供しています。最近ではいろいろな場所で利用することができるPayPalですが、名前は知っているけど一度も使ったことがないという方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなPayPalについて、基本の使い方や利用上の注意点、仕組み、特徴、注意点や危険性などについてもまとめていきます。
そもそもPayPalとは?
PayPalとはインターネットを利用したオンライン決済代行サービスです。
簡単に説明すると、自分のPayPalのアカウントを作ります。このPayPalアカウントはメールアドレスで紐づけを行っています。そしてお金のやり取りはこのPayPalアカウントに紐づけられたメールアドレスで管理することができます。
たとえば、AさんとBさんがいて、それぞれがPayPalのアカウントを持っているとします。
- Aさん:AAA@yahoo.co.jp
- Bさん:BBB@gmail.com
このとき、AさんがBさんにお金を支払いたいというとき、AさんはBさんのメールアドレスがわかればPayPalを通じて支払いをすることができます。
PayPalを使ってどうやってお金をやり取りするの?
代表的な方法はクレジットカードを使う方法です。に対応しています。
PayPalに登録をすると、PayPal残高(当初はゼロ円)で取引をすることができます。また、残高がない場合でもJCB、VISA、MasterCard、AmericanExpress、DinersClubなどの主要なカードブランドに対応しており、クレジットカードを使って安全にPayPal決済をすることができます。
PayPalでクレジットカードを利用して支払いをする場合、クレジットカード会社のポイントも貯まるので、登録するのであればメインで使っているポイント還元率が高いクレジットカードをお勧めします。
なお、入金があった場合はPayPal残高に反映されます。PayPal残高は銀行に出金することも可能ですし、残高を使って買い物をすることも可能です。
PayPalのメリット
PayPalの大きなメリットは別離的に離れた場所であってもクレジットカードを使って安全でかつ個人間でも取引ができるという点にあります。
1) 手軽にクレジットカードを使ったお金のやり取りができる
たとえば小さな会社や個人事業主でもモノやサービスを販売しようと思うときに、クレジットカード決済システムを直接導入するのはコストがかかります。決済手数料も高額となることが多いです。
一方でPayPalを導入すれば、決済手数料はかかるものの比較的安価であり、簡単に導入が可能です。
2) 販売目的であれば個人間でも可能
基本的にPayPalのメールアドレスを利用した支払いは商品やサービスの支払いなど商用目的となります。
単純な貸し借りをしたお金のやり取りなどには利用ができません。ただ、商用目的であれば個人間でも利用可能です。
3) 支払いも簡単でかつセキュリティも高い
PayPalによる決済は相手もPayPalのアカウントを持っている場合の取引はかなりスムーズです。
支払いをするとき、必要なのは相手のメールアドレスだけでOKです。PayPayは1億以上のアクティブアカウントがあるため、相手がPayPalのアカウントを持っていれば簡単な手続きで送金が完了します。さらに、相手にクレジットカード番号などの重要な情報を相手に渡す必要はありません。
4) 買い手の保護もしっかりしている
PayPalでは通販などで買い手に商品が届かなかった時などに返金されるというシステムです。一般のクレジットカードでもチャージバックというシステムで保護はされていますが、PayPalでも同様に保護されているといえます。
5)ほぼリアルタイム
PayPalのメリットはリアルアイム性が高いこともあります。銀行振込は「銀行振込の入金が確認・反映される時間とリアルタイム送金ができる銀行」でも説明したように時間外だと翌日とかになりますが、PayPalだとほぼリアルタイムで相手の残高に反映されるます。
PayPalのデメリット、危険性、注意点
PayPalとGoogle検索をすると上位のサジェスト検索に「PayPal 危険」と表示されるようで不安に思う方もいらっしゃるかと思います。
もちろん、いくつか注意するべき項目や危険性もあります。
1) アカウントのパスワードは厳密に管理する
PayPalだけに言えることじゃないですが、決済機能(お金)を管理するアカウントですのでパスワードが漏えいすると大変なことになります。
2) 買い手保護を悪用(濫用)される恐れがある
購入者としての立場なら全く問題ないですが、売り手になるとPayPalの強力な買い手保護は悪用の危険性があります。どちらかというと買い手を重視する傾向がありますので、PayPalを利用して商品やサービスを販売しようとする方はご注意ください。
3) メジャーな決済手段ゆえ、フィッシングメールなどが多い
PayPalに紐づけていないメールアドレスにもPayPalからメールが来ることがあります。これはいわゆふフィッシングメールで、PayPalのパスワードを盗み出そうとする詐欺メールです。
世界でメジャーな決済手段であるが故、このようなフィッシングメールなども多く存在します。これはPayPal自身が危険というわけではなく、そうした悪質なことをする人間がいるという注意喚起です。
海外との取引、資金決済に優れた取引手段
PayPalは基本的にビジネス面、特に対海外でのお金の取引に力点を置いたサービスといえます。
海外のアクティブユーザーが多いため、越境ECはじめ対海外で商売をしたい方、あるいは海外の商品を購入したい方などのとってはPayPalのアカウントがあると非常に便利でしょう。
一方、国内で考えると、利便性をそこまで感じることはできないかもしれません、EC(オンラインショッピング)においてはすでにクレジットカード決済が主役となっているので、あえてPayPalで決済をするという必要性を感じない人の方が多いような気がします。
もっともPayPalをビジネスに導入する側からすればクレジットカード決済を導入するよりははるかに手軽なため、スモールビジネスを提供する方にとってはPayPalは魅力的です。ただし、前述の理由で利用者サイドへの普及が進まないため、日本国内での普及ができていない状況のように感じています。
以上、PayPalとは何か?PayPalの基本とメリット、デメリット、危険性のまとめでした。
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