ANAが提供しているANAのマイレージ会員向けの割引運賃の一つに「いっしょにマイル割」というサービスがあります。ANAのマイルを貯めている方にとっては様々な場面で活用することができるお得な割引運賃となります。上手に活用すれば貯めたマイルの有効活用だけでなく、家族旅行やグループ旅行などをお得な料金で楽しめます。
一方でいくつか注意しておくべき点もあります。今回はANAの会員向けのお得な割引サービスのいっしょにマイル割の使い方やメリット、デメリットをまとめていきます。
いっしょにマイル割とは?
いっしょにマイル割とはANAのマイレージ会員を1名以上含む2名以上のグループでの同一空港間の往復割引運賃です。運賃はAMC(ANAマイレージクラブ)会員はマイル、同行者は現金(クレジットカード)での決済が必要になります。
AMC会員:往復で1万マイル
同伴者:往復で21,000円~36,000円
ANAの正規料金や割引運賃と比べてもかなり割安になります。最大のメリットはこの料金の安さですね。たとえば、東京(羽田)-福岡の場合で見ていきましょう。この場合の同伴者料金は26,580円です。
通常料金(特割)と比較した場合
たとえば、予約変更不可の特割の場合、片道料金は26,590円になります。往復だと53,180円ですね。2名分だと106,360円となります。
旅割(長期早割)と比較した場合
「飛行機の国内線の料金を安くする方法のまとめ。半額以下は当たり前のいびつな割引設定」でも紹介した旅割(長期早割)の場合、もっとも割引率の高い旅割75(75日前予約)の場合片道が15,090円です。往復だと30,180円。2名分だと60,360円になります。
マイルだけで予約した場合(特典航空券)
レギュラーシーズンの場合、片道7500マイルが必要なので往復で15000マイル。仮にマイルを共有できる家族の場合は2名で3万マイルが必要ということになります。
1マイルをいくらで考えるかで評価は変わってくる
いっしょにマイル割の場合1万マイル+21,000円~36,000円というマイル(マイレージ)と現金の組み合わせなので金銭的な評価をするときは1マイルをいくらで換算するか?ということで評価は大きく変わってきます。
実際のところ、ANAのマイルは「ANAマイルの上手な貯め方や使い方、活用方法や注意点のまとめ」でも紹介しているように使い道によって1円~10円ほどと大きく価値が変わってきます。
ただ、現実的なラインで考えると2円~3円程度で評価するのが妥当かと思います。そこで1マイルを1.5円、2円、3円とした時のおトク度で比較してみました。
料金合計 | 1マイル=1.5円 | 1マイル=2円 | 1マイル=3円 | |
---|---|---|---|---|
いっしょにマイル割 | 10000マイル 26,580円 |
41580円 | 46,580円 | 56,580円 |
特割運賃 | 106,360円 | 106,360円 | 106,360円 | 106,360円 |
旅割75 | 60,360円 | 60,360円 | 60,360円 | 60,360円 |
マイル予約のみ | 30000マイル | 45,000円 | 60,000円 | 90,000円 |
結果をみると、どのようなケースでも、いっしょにマイル割を利用する方がお得ということになります。
ちなみに、人数が増えた場合を想定して、上限である4人の場合はどうなるでしょうか?
料金合計 | 1マイル=1.5円 | 1マイル=2円 | 1マイル=3円 | |
---|---|---|---|---|
いっしょにマイル割 | 10000マイル 79,740円 |
94,740円 | 99,740円 | 109,740円 |
特割運賃 | 212,720円 | 212,720円 | 212,720円 | 212,720円 |
旅割75 | 120,720円 | 120,720円 | 120,720円 | 120,720円 |
マイル予約のみ | 60000マイル | 90,000円 | 120,000円 | 180,000円 |
4人で計算してもいっしょにマイル割の優位性は変わりありません。1マイルの価格を低く見積もった場合はいっしょにマイル割ではなく、通常の特典航空券として予約する方がお得になるケースが出てきます。
いっしょにマイル割のデメリット、注意点
メリットだけではなく、デメリットや注意点も把握しておく必要があります。
1)予約変更不可
一度した予約の変更はできません。通常のマイルで予約をする特典航空券は予約の変更ができないという点に注意が必要です。これは割引運賃である旅割や特割とも同様ですが、気にしておきたいところですね。ちなみに、当日に空席があるときは空港で予約便よりも前の同一区間の便には変更可能です。
2)チェックインは有人カウンターのみ
いっしょにマイル割は制約の一つとして搭乗者の変更ができないというところがあります。なのでその確認のためにも必ず空港の有人カウンターでチェックイン(搭乗手続き)をする必要があります。
大きなデメリットではありませんが、混雑時は列に並ぶ必要がありますので少し余裕をもって到着できるようにしましょう。
デメリットも多少はありますが、旅割のような長期の事前予約が不要で全体的に割安な料金+マイルで予約できるという、いっしょにマイル割は上手に活用したいところですね。
以上、ANAのいっしょにマイル割の活用方法を紹介しました。
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