定期預金の金利・期間と利息で・ムリなく選ぶ

定期預金を選ぶときは、金利の高さと同じくらい「いつ使うお金か」が大切です。3か月だけの新規口座限定金利を、1年間ずっと適用される金利のように比べると、受け取れる利息を多く見積もってしまいます。

3か月だけ置くなら新規口座向け、半年~1年使わないなら既存口座でも使える商品を比較しましょう。必要な生活費を普通預金に残し、残りの資金を満期まで置ける金額に分けると、途中で解約する事態を減らせます。

2026年9月9日確認。国内の個人が利用できる円定期預金から、条件が異なる代表的な4銀行の商品を比較しています。金利は税引前の年率です。外貨預金・仕組預金・投資信託とのセット商品は比較に含めていません。申込時の金利と募集状況を確認してください。

使う時期から預入期間を決める

使う時期が決まらない

まず普通預金で待機。定期にする額は、満期まで不要と見込める分に絞る。

3か月は使わない

ソニー銀行・SBI新生銀行の新規口座向け商品が候補。口座開設日と最低預入額を確認。

半年~1年は使わない

SBJ銀行・あおぞら銀行BANKなど。既存口座でも申し込める条件を確認。

新規口座を開く人向け:3か月・1年の定期預金

銀行・商品 期間と年率 最低額・利用期限
ソニー銀行 ウェルカム定期 3か月
年2.00%
100万円以上1円単位。口座開設日から、開設月の翌々月末まで
SBI新生銀行 スタートアップ円定期預金 3か月・1年
年1.70%
ネットは1口30万円以上1円単位。口座開設月を含む3か月目の月末日23時までが基本

「口座開設から3か月」は、必ず90日後までという意味ではありません。どちらも月を基準に期限が決まります。たとえば9月に口座を開設した場合は11月末が目安になりますが、SBI新生銀行は時刻の条件もあるため、最終日の夜まで待たずに手続きを済ませましょう。

ソニー銀行は月5,000万円の預入限度額に加え、申込画面の「申込可能額」と比べて小さい方が上限となります。SBI新生銀行は店頭とネットで最低預入額が異なり、上表はネットの条件です。口座を開設しただけでは定期預金にならず、入金後に対象商品への預入手続きが必要です。

既に口座を持つ人も比較できる:半年・1年の定期預金

銀行・商品 期間と年率 最低額・募集条件
SBJ銀行 みんなの定期預金〈きほんくん〉 6か月
年1.10%
1年
年1.70%
1円以上1円単位。国内居住の個人で円普通預金口座が必要。1年・2年は合計募集総額1,000億円で受付終了
あおぞら銀行 BANK The 定期 6か月
年1.00%
1年
年1.40%
50万円以上。BANKの口座が対象で、有人店舗の商品とは別

SBJ銀行の「きほんくん」は、新規口座開設者だけの商品ではありません。ネットで作成する場合はSBJダイレクトの契約も必要です。最低額が小さいため、30万円や50万円に届かない余裕資金でも検討できます。ただし、少額では利息の端数処理の影響が大きくなります。

1年ものの比較では、SBI新生銀行の新規口座向けとSBJ銀行の金利がともに年1.70%です。既にSBJ銀行を利用している人は、新規口座向け金利のためだけに別口座を増やす必要があるかを考えましょう。金利・募集状況は変わるため、申込直前の確認が必要です。

100万円を預けた場合の税引後利息

比較のため、3か月=90日、6か月=180日、1年=365日と仮定し、「100万円×税引前年率×日数÷365×(1−20.315%)」で試算しました。円未満は四捨五入しています。実際の預入日数や国税・地方税それぞれの端数処理により、銀行の受取額や公式の月数計算例とは異なります。

預け方 仮定する期間 税引後利息の概算
ソニー銀行
年2.00%
90日 約3,930円
SBI新生銀行
年1.70%
90日 約3,340円
SBJ銀行
年1.10%
180日 約4,323円
あおぞら銀行BANK
年1.00%
180日 約3,930円
SBI新生銀行/SBJ銀行
年1.70%
365日 約13,546円
あおぞら銀行BANK
年1.40%
365日 約11,156円

年2.00%の3か月定期で、100万円に2万円の利息が付くわけではありません。高い年率が適用されるのは当初の預入期間です。同じ新規口座限定金利で、満期後も繰り返せると決めつけないようにしましょう。

普通預金との差も確認する

あおぞらBANKでは、100万円以下の部分の普通預金金利が年1.00%です。同行の6か月定期も年1.00%なので、現時点の年率だけなら同じです。定期は預入時の金利を固定できる一方、普通預金は金利が変動し、資金を動かしやすい違いがあります。

生活防衛資金まで定期にする必要はありません。近い将来使う予定があるお金と、1年使わないお金を分けて考えると、わずかな金利差のために不便になるのを防げます。

満期後に損をしない設定

預入時に一緒に済ませること

  1. 対象商品の名前・金利・満期日を確認して保存する。
  2. 自動解約か自動継続か、満期時の取扱いを確認する。
  3. 満期の1週間前に、預け先を見直す予定をカレンダーに入れる。
  4. 資金を戻す場合の振込手数料と無料回数を確認する。

SBI新生銀行のスタートアップ円定期は自動解約型です。ソニー銀行のウェルカム定期、SBJ銀行のきほんくん、あおぞら銀行のBANK The 定期は、満期の取扱いを確認して選びます。自動継続した場合は更新時点の所定金利となり、今回の優遇金利が続くとは限りません。

一つにまとめず、用途ごとに分ける

たとえば「1年は使わない100万円」と「半年後に車検などで使う50万円」があれば、150万円を1年定期にまとめず、用途ごとに預入期間を分ける方法があります。最低預入額もあるため、先に使う時期と金額を決めてから商品を選ぶと整理しやすくなります。

中途解約と預金保険も比較に入れる

中途解約時には、広告に出ている満期までの金利が適用されないことがあります。SBJ銀行のきほんくんは原則として期日前解約ができず、銀行がやむを得ないと認めて応じる場合は解約時点の普通預金利率で計算されます。いつでも同じ条件で解約できる前提では預けないでください。

今回の円定期預金は預金保険の対象です。同じ銀行にある他の対象預金と合算して、預金者1人当たり元本1,000万円とその利息等が保護されます。普通預金と定期預金を別枠で各1,000万円と数えることはできません。

もっと高い外貨預金や仕組預金も一緒に比べてよい?

金利だけで同じ表に並べない方が判断しやすくなります。外貨預金には為替変動や為替手数料、仕組預金には満期や中途解約など固有の条件があります。円で使う時期が決まっている資金は、円の受取額と使える日を基準に考えましょう。

ABOUT ME
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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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