クレジットカードを拾ったら、交番に届ける前にカード会社に電話しよう。お礼がもらえる。
誰かが落としたクレジットカードを拾った時は、交番に届ける前にカードの裏面に記載されている電話番号に電話をして取得した旨(拾った旨)を伝えると薄謝がもらえます。薄謝というのは簡単なお礼という意味で、謝礼の謙譲語です。クレジットカードを拾うという機会はそうそうあるものではないと思いますが、覚えておくと役に立つかもしれません。
ちなみに、拾い物をしたとき届けるのは交番が基本ですが、商業施設のように施設の管理者がいるような施設の場合は施設の人に届けるのが基本です。たとえばショッピングモールならモールの管理会社(窓口など)、JRの駅なら駅員さんなどに届けます。
クレジットカードを拾ってカード会社に電話したらお礼がもらえるって本当?
実際にクレジットカードの裏面を見てみてください。以下のように、見つけてくれた人向けのお礼についての記述があります。
・JCBカード
このカードを取得された方は直ちに当社に連絡ください。(薄謝進呈)
・セゾンカード
このカードを取得された方は、上記インフォメーションセンターへご連絡ください(薄謝進呈)
・三井住友カード
このカードを取得された方は、直ちに三井住友カードにご連絡ください(薄謝進呈)
・ヨドバシカメラのクレジットカード(Visa)
If found, Please return to above issuer,Reward.
・アメリカン・エキスプレスカード
記載なし(※確認したところ取得者に対するお礼の制度自体はあるようですが、最新の状況は各カード裏面を直接ご確認ください)
・dカード
このカードを取得された方は直ちに上記にご連絡下さい(薄謝進呈)
このように書かれているはずです。
ヨドバシのクレジットカードは英語表記しかなかったのは不思議ですが、意味合いは一緒ですね。Rewardが謝礼という意味になります。
【近年の注意点】ナンバーレスカードの場合
近年はカード番号やセキュリティコードを印字しないナンバーレスカード(JCBナンバーレスや三井住友カード(NL)など)が急速に普及しています。これらのカードは、裏面にも電話番号が書かれていないケースが増えています。連絡先が見当たらない場合は、インターネットで「カード会社名+紛失・拾得」で検索して電話番号を確認するか、そのまま警察・施設に届けるのが確実です。
電話ってどこにすればいいの?
クレジットカードの裏面には必ずインフォメーションセンター、問い合わせ専用窓口などの電話番号が記載されています。
あるいは紛失・取得専用の電話番号が記載されているケースもあるようです。こちらに電話をしてオペレーターの方に取得した旨を伝えたら対応してくれるはずです。
薄謝って、いくらくらいもらえるものなの?
500円~3000円くらいのギフト券(カード会社の商品券、図書カードなど)で金額はカード会社によって異なります。おおよそ1,000円〜2,000円程度が多いようです。
私も聞いた話でしかないので、本当かどうかの確認はできませんが、1万円近い謝礼がもらえたという話もあるようです。
遺失物法に基づく「報労金」と薄謝の違い・タイムリミット
クレジットカードの薄謝について考える際、法律で定められた「報労金」の制度と混同しないように整理しておきましょう。
- 報労金(法律上の権利)
遺失物法第28条により、落とし物が返還された場合、拾った人はその物の価値の5〜20%相当を「報労金」として請求できる権利があります。しかし、クレジットカードは落とし主がカード会社に連絡して利用停止手続きをとった時点で価値が実質0円になるため、報労金はほぼ発生しません。 - 薄謝(カード会社独自の制度)
カード会社からの薄謝は、カード会社が不正利用を防ぐための善意のお礼として用意している独自制度であり、報労金とは全く別の仕組みです。
届け出のタイムリミットに注意
拾得者が報労金や薄謝を受け取る権利は、届け出が遅れると消滅します。路上など施設外で拾った場合は7日以内に警察へ、施設内で拾った場合は24時間以内に施設の占有者へ提出しなければ法的な権利を失います。カード会社への連絡だけで済ませず、必ず警察や施設への届け出もセットで行うことが重要です。
財布を拾ったときに、中身のクレジットカードを取り出して電話をかけてよいの?
実際にクレジットカードを拾う場面を想像すると、カードだけが落ちていてそれを拾うというケースは少ないと思います。
多くの場合は、財布自体が落ちていて、その中にクレジットカードが入っているというケースでしょう。
じゃあ、そうして財布を拾ったときに、その中身からクレジットカードを抜いて、カード会社に電話をかけるのはアリなのでしょうか?
拾った財布の中身を見るのは違法?
見ること自体は違法ではありません(もちろん、見て中身を盗ったら遺失物横領です)。
オフィスのようにクローズドな空間であれば中をちょっと見て、免許証などがあれば、落とした本人がすぐに特定できて渡せるというケースもありますからね。
拾った財布の中からクレジットカードを取り出し電話してもよい?
私個人としてはアリだと思います。クレジットカード会社に取得の連絡を入れると、拾われたということがカード会員(落とした人)にも伝わるはずです。そちらのほうが不正に利用されていないということが本人にもわかって安心できるはずです。
【最新情報】暗証番号必須化と不正利用リスク
2025年4月より、クレジットカード利用時の本人確認はサイン(署名)が原則廃止され、暗証番号入力が必須化されました。これにより、拾ったカードを実店舗ですぐに不正使用することは以前より困難になっています。しかし、拾ったカードを使ってオンライン決済に悪用されるリスクは依然として残っています。カードを拾った際には速やかにカード会社へ連絡し、不正利用を防ぐことが落とし主にとっても非常に重要です。
もっとも、クレジットカードの場合は、紛失で不正利用されたとしてもカードに付帯している保険で実害は出ないようにはなっていますが。
カード会社に電話をしたときに、取得した財布自体はこれから○○交番に届けます、とでも付け加えておけば、所有者に伝言してくれると思われますので、落とした本人にとってもなくした財布を見つけやすくなるはずです。
うるさい人もいるということは考えておいたほうがいいかも
例えば、拾った財布は実はその前に他の人が拾っており、中身が抜かれていた状態で捨てられていて、それをあなたが拾ったという場合に、中身が足りない、盗んだんじゃないか?とか疑われるかもしれません。
また、世の中にはいろいろな人がいらっしゃり、財布の中身を確認したことを、プライバシーの侵害だとかいう人もいるかもしれません。
中身を抜いた云々について、立証責任は相手にありますので、あなたが中身を抜いていないというのであれば、そんなことはしていないと正しく主張すればよいだけです。個人情報(プライバシー)に関しても、拾った財布の中身を確認することは法に触れるようなものではありません。
ただ、そういった面倒を避けたいのであれば中身は一切見ないで、拾った施設の管理者か、警察(交番)などに財布ごと届けたほうが無難かもしれません。
以上、クレジットカードを拾ったときの小ネタの薄謝進呈や最新の法律・セキュリティ事情についてまとめてみました。
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