自動車や住宅の様な数百万円、数千万円といった大きな買い物をするときはオプション品やプラスワンの購入には特に慎重になりましょう。こうした高額な買い物をするときは、総額が大きいため、一万円とか、十万円といったように本来なら高額なはずな追加の買い物でも、体感的に安く見えてしまいます。
普段のお買いもので数十円や数百円の違いは気にしても、高額な買い物のときはそうしたことが気になりにくくなるのです。
人は、現在の価格からの変動幅が気になる
100円単位の買い物をするときに10円、20円の違いは大きく気になります。一方で1000円の買い物をするとき、10000円の買い物をするとき10円、20円の違いは大きく気にならないはずです。
10円、20円という金額の絶対値は同額でも、基準となるものの価格からの変動率が違うからです。
100円の時の10円は10%ですが1000円なら1%、10000円なら0.1%に過ぎないからです。
人はこのように、お金の価値を判断するとき金額の絶対額ではなく、購入しようと思っているものとの金額の変動幅をより気にするのです。
この考えは実はあまり合理的とは言えません。
お金には色がないので、普段のスーパーでの買い物で毎回100円を節約したとしても年間の節約額は36500円です。一方で自動車を購入するときに絶対必要でもないオプション品に5万円を無駄遣いしたらそれ1回で1年分の節約がパーです。
自動車やマイホームの購入などには特に注意
こうした考え方自体は、なかなか変えることはできません。
・自動車の購入
・マイホームの購入
金額の大きな買い物は特に注意が必要です。オプション品などの購入で数万、数十万、あるいは100万円単位のお金が発生するケースも少なくありません。
大きな金額のものと切り離して考える
無駄なものを購入しないポイントとしては、そうしたオプション等を購入するとき、今買おうとしているもの(たとえば自動車や住宅)とは別に考えることをお勧めします。
たとえば、マイホームを購入しようと思っているとして、トイレの水栓を海外メーカーのものにワンランクアップさせて+20万円だとしましょう。このとき、マイホームの総予算を仮に4000万円とした場合、20万円はたったの0.5%にすぎません。
そういう時は水栓と自宅を切り離して考えましょう。たとえば、自分が前々からほしいと思っていたパソコン(20万円相当)があるとして購入予定の水栓を比較して、それでも水栓を選ぶというのであれば水栓にはプラス20万円の価値があるのでしょう。
一方で20万円あるならパソコンを買うというのでれば水栓の価値はそこまで高くないといえるでしょう。
逆に、値引きには貪欲になろう
自動車やマイホームなど金額の高いものはより貪欲になって値引き交渉等を行うべきです。
金額が大きい分1%の値引きや節約ができるだけでも大きな差が生まれることになります。
相手は商売人ですから、見栄を張る必要はありません。4000万円の住宅購入で1%節約できればそれで40万円も浮くことになるわけです。
以上、大きな買い物をするときはオプション品に注意。金銭感覚がマヒしやすいというお話でした。
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