日興フロッギーでdポイントを使って株を買う方法

日興フロッギーは、SMBC日興証券が運営する投資メディア一体型の株式投資サービスです。

投資記事を読みながら、その記事で紹介されている銘柄を100円から買える点が特徴です。

NTTドコモとの連携により、dポイントを使って株やETFを買えるため、期間・用途限定dポイントの使い道としても注目されています。

ただし、日興フロッギーは「完全に手数料無料で、すべての株主権利をそのまま受け取れるサービス」ではありません。

取引はSMBC日興証券のキンカブを使うため、スプレッド、約定タイミング、NISAでの制限、株主優待の扱いを理解してから使う必要があります。

この記事では、日興フロッギーの使い方、メリット、デメリット、dポイント活用、他社の少額投資サービスとの違いを整理します。

手数料や利用条件は2026年6月29日時点で確認しています。

この記事の要点

  • 日興フロッギーは、記事から銘柄を探して100円から株を買えるサービスです。
  • 買付は100万円以下なら買いスプレッド0.0%で、売却時は0.5%のスプレッドがかかります。
  • 100万円超の注文は、買付と売却のどちらも1.0%のスプレッドです。
  • dポイントを使って株を買えますが、月間利用上限は50,000ポイントです。
  • NISA口座でも金額指定の買付はできますが、株数指定や単元株化注文には制限があります。
  • 株主優待は、キンカブ口座のままでは受け取れません。

日興フロッギーの仕組み

日興フロッギーは、投資メディアと株式取引機能を組み合わせたサービスです。

通常の証券会社では、銘柄を自分で検索して注文画面へ進みます。

日興フロッギーでは、投資記事の中から企業を知り、その流れで買付画面に進めます。

投資初心者にとっては、銘柄コードだけを見て選ぶより、企業の事業内容や決算、株主優待、配当方針を読みながら判断しやすい作りです。

実際の株取引には、SMBC日興証券のキンカブ(金額・株数指定取引)が使われます。

キンカブは、東京証券取引所に上場する対象銘柄のうち、SMBC日興証券が定める銘柄を100円から売買できるサービスです。

通常の株式投資は100株単位の単元株取引が基本ですが、日興フロッギーなら「トヨタを1,000円分買う」「高配当株を毎月500円ずつ買う」という金額指定ができます。

単元未満株の基礎は、単元未満株取引のメリットとデメリットでも解説しています。

項目 日興フロッギーの内容
運営会社 SMBC日興証券
取引の仕組み キンカブ(金額・株数指定取引)
最低投資金額 100円以上、100円単位
利用できるポイント dポイント。期間・用途限定ポイントも対象
対象銘柄 東証プライム、スタンダード、グロース上場銘柄、ETF、REITのうちSMBC日興証券が選定する銘柄
外国株式 対象外
NISA 金額指定の買付に対応。株数指定や単元株化注文は対象外

キンカブの使い方と日興フロッギーとの違い

キンカブは、SMBC日興証券の少額株取引サービスです。

日興フロッギーから使う場合は、投資記事や銘柄ページから金額を指定して買います。

日興イージートレードから使う場合は、金額指定に加えて、小数点以下第5位までの株数指定や単元株化注文を使えます。

同じキンカブでも、日興フロッギー経由と日興イージートレード経由では使える注文方法が違います。

項目 日興フロッギー経由 日興イージートレード経由
主な使い方 記事や銘柄ページから100円以上100円単位で買う 取引画面から金額または株数を指定して売買する
金額指定 対応 対応
株数指定 非対応 小数点以下第5位まで対応
単元株化注文 非対応 対応。ただしNISA口座では対象外
NISA口座 金額指定の買付に対応 金額指定の買付に対応。株数指定と単元株化注文は対象外
向いている使い方 dポイントを使う少額買付、投資記事からの銘柄探し 単元株化を見据えた買い増し、細かい数量調整

キンカブでは、1銘柄につき100円以上100円単位で金額を指定できます。

株価が高い銘柄でも100円から保有できるため、10銘柄に1,000円ずつ買うような等金額投資に使いやすい仕組みです。

一方で、保有数量は小数点以下の持分になるため、通常の単元株取引とは権利の扱いや売却方法が変わります。

単元株以上の数量を売却する場合は、保護預り口座へ振り替えてから売却する必要があります。

単元株化注文も日興イージートレード側の機能で、日興フロッギーだけで完結する注文ではありません。

キンカブは積立向きだが万能ではない

キンカブは、株価に関係なく一定額で買い続けたい人に向いています。

ただし、注文価格は前場または後場の始値を基準に決まり、指値注文のように希望価格を細かく指定できません。

短期売買ではなく、dポイントや少額資金で株式を少しずつ増やす使い方に寄せると扱いやすいサービスです。

株式を毎月一定額で買う考え方を比較したい場合は、株式累積投資のメリットとデメリットもあわせて確認すると、キンカブとの違いがわかりやすくなります。

dポイントで株を買えるメリット

日興フロッギーの強みは、dポイントを本物の株式やETFの買付に使えることです。

dポイント運用は投資体験型のサービスですが、日興フロッギーでは実際に株やETFを買います。

買った株を売却すれば、売却代金は証券口座の現金になります。

そのため、ポイントを投資に回したい人だけでなく、期間・用途限定dポイントの出口を探している人にも使いやすいサービスです。

期間・用途限定dポイントの一般的な使い道は、期間・用途限定dポイントの使い方でも整理しています。

dポイント活用で向いている使い方

  • キャンペーンで貯まった期間・用途限定dポイントを投資に使う。
  • 配当株やETFを少額ずつ買い、ポイントを資産に変える。
  • 投資に不慣れな段階で、現金ではなくポイントから始める。
  • dポイント運用よりも、本物の株式やETFを持ちたい場合に使う。

ただし、dポイントを使った買付には月間上限があります。

日興フロッギーの注文画面側では、月初からの利用ポイント数の合計が50,000ポイントを超える注文はできない旨の表示が確認できます。

大量のポイントを一度に使うより、月ごとに分けて使う前提で考えるほうが現実的です。

手数料とスプレッド

日興フロッギーは、約定金額と別枠の委託手数料を取る形ではありません。

実質的なコストは、買付価格と売却価格の差であるスプレッドで調整されます。

SMBC日興証券のキンカブ公式ページでは、100万円以下の買付スプレッドは0.0%、売却スプレッドは0.5%と示されています。

100万円超の注文では、買付と売却のどちらも1.0%です。

概算注文金額 買付スプレッド 売却スプレッド 見方
100万円以下 0.0% 0.5% 少額買付では買付コストを抑えやすい
100万円超 1.0% 1.0% 大きな金額の一括売買には向きにくい

たとえば、100万円以下の範囲で買い、後日売る場合、買付時のスプレッドは0.0%ですが、売却時に0.5%分のコストがかかります。

100円や500円のような少額買付でも最低手数料がない点は使いやすい一方で、短期で売買を繰り返すと売却時のコストが効いてきます。

日興フロッギーは、細かく売買して利益を狙うサービスではなく、少額で銘柄を知りながら買い集めるサービスとして使うほうが合っています。

NISA対応で誤解しやすい点

日興フロッギーで使われるキンカブは、NISA口座の金額指定買付に対応しています。

かつては少額株サービスとNISAの相性がわかりにくい時期がありましたが、現在のSMBC日興証券のキンカブ公式ページでは、NISA口座での買付は金額指定のみの取り扱いと説明されています。

つまり、「日興フロッギーはNISAではまったく使えない」という理解は正確ではありません。

一方で、NISA口座では株数指定注文、単元株化注文、単元株振替まわりに制限があります。

NISAで高配当株やETFを少額ずつ買いたい場合は使えますが、単元株化して株主優待を狙う使い方とは分けて考えます。

NISA制度の基本は、新NISAの仕組みと活用法もあわせて確認しておくと理解しやすいです。

株主優待と配当金の扱い

キンカブ口座のままでは、議決権や株主優待の権利は取得できません。

この点は、単元未満株サービス全般で誤解されやすいところです。

ただし、配当金は持分数量に応じて比例配分され、証券総合口座に入金されます。

また、買い増しによって単元株数に達した場合は、キンカブ口座から保護預り口座へ振り替えることで、通常の単元株として扱えるようになります。

保護預り口座へ振り替えれば、株主優待の権利を得られる場合があります。

ただし、株主優待はすべての企業が実施しているわけではなく、権利確定日までに条件を満たす必要があります。

株主優待を目的にする場合は、株主番号や権利確定の扱いも確認しておきます。

株主番号の基本は、株主番号が変わる条件と調べ方で解説しています。

約定タイミングと注文時間

日興フロッギーは、リアルタイムで売買価格を指定するサービスではありません。

キンカブの取引では、前場または後場の始値を基準に約定単価が決まります。

買付時は始値にスプレッドを上乗せし、売却時は始値からスプレッドを差し引く形です。

日興フロッギーサイトからの注文は、日興イージートレードとは注文受付時間が異なり、直近の場の注文しか行えません。

公式の利用時間ページでは、キンカブの前場注文と後場注文に受付中断時間があることも示されています。

短期売買やデイトレードのように、数円単位で価格を狙う使い方には向きません。

積立やポイント消化のように、価格を細かく指定しない運用で使うほうが相性があります。

日興フロッギーと他社少額投資サービスの違い

日興フロッギーは、S株やかぶミニのような1株単位の単元未満株サービスとは少し違います。

1株単位ではなく、100円以上100円単位の金額指定で買える点が強みです。

1株数千円から数万円の銘柄でも、100円から保有できるため、ポイント投資や分散投資には向いています。

一方で、リアルタイム性や注文方法の自由度は一般的な株式取引より低くなります。

比較項目 日興フロッギー 一般的な単元未満株 通常の単元株取引
最低投資単位 100円以上100円単位 1株単位 原則100株単位
ポイント利用 dポイント対応 証券会社により異なる 証券会社により異なる
注文価格 前場または後場の始値基準 証券会社により異なる 成行、指値などを選べる
株主優待 キンカブ口座のままでは不可 単元未満では不可または限定的 条件を満たせば対象
向いている人 dポイントを使いたい人、100円から分散したい人 1株ずつ買いたい人 指値注文や優待取得を重視する人

ポイント投資全体の比較は、ポイント投資とポイント運用の比較も参考になります。

評判で見かける良い点

日興フロッギーの評判で評価されやすいのは、投資の入り口としてのわかりやすさです。

記事を読みながら銘柄を知れるため、チャートや銘柄一覧だけを見て選ぶより心理的な負担が軽くなります。

dポイントを使える点も評価されます。

現金を入れる前に、ポイントで個別株やETFを買えるため、投資経験のない人でも試しやすいです。

100円から買えるため、複数銘柄に少額ずつ分散しやすい点もメリットです。

ドルコスト平均法のように、一定金額で買い続ける使い方とも相性があります。

評判で見かける不満点

不満点として出やすいのは、売却時のスプレッドです。

買付だけを見ると100万円以下は0.0%ですが、売るときには100万円以下でも0.5%のスプレッドがあります。

短期間でポイントを現金化する目的だけで使うと、このコストと価格変動が気になりやすくなります。

注文価格を細かく指定できない点も注意点です。

リアルタイムの指値注文はできず、前場または後場の始値で約定するため、短期売買には向きません。

株主優待目的の人にとっては、単元株数に達するまでの扱いもわかりにくい部分です。

キンカブ口座のままでは株主優待を受け取れないため、優待目的なら単元株振替まで見据えて使います。

dポイント現金化目的で使うときの注意点

dポイントで株やETFを買い、それを売却して現金化する使い方は、ポイ活ユーザーの間で知られています。

ただし、これは「リスクなしでポイントを現金にできる」という意味ではありません。

100万円以下の買付スプレッドは0.0%でも、売却時には0.5%のスプレッドがかかります。

約定は始値基準のため、注文から約定までの間に価格が動くこともあります。

ETFを組み合わせて価格変動を抑える方法もありますが、完全に同じ値動きで相殺できるわけではありません。

インバース型ETFやレバレッジ型ETFは、長く持つほど指数とのズレが出やすい商品もあります。

現金化だけを目的にする場合でも、手数料、価格変動、商品性、税金を理解してから行います。

ポイント投資やポイント運用の税金は、ポイント投資と税金の考え方でも整理しています。

ポイントを使っても投資リスクはあります

dポイントで買っても、購入するのは株式やETFです。

価格下落、スプレッド、税金、売買制限によって、投資元本を下回る可能性があります。

ポイントだから損をしてもよいという考え方ではなく、少額で投資に慣れるための道具として使うほうが健全です。

日興フロッギーが向いている人

日興フロッギーは、少額から株を買いたい人、dポイントを投資に使いたい人、記事を読みながら企業を知りたい人に向いています。

特に、期間・用途限定dポイントの使い道に困っている人にとっては、実際の株やETFを買える点が強みです。

一方で、短期売買、指値注文、株主優待の即時取得、外国株投資を重視する人には向きません。

通常のネット証券も含めて選びたい場合は、株初心者におすすめのネット証券比較で全体像を見ておくと判断しやすくなります。

向いている人 理由
dポイントを投資に使いたい人 期間・用途限定dポイントも株式買付に使える
100円から株を試したい人 金額指定で少額分散しやすい
記事を読みながら銘柄を探したい人 投資メディアと注文機能がつながっている
配当株やETFを少額ずつ買いたい人 持分に応じて配当金を受け取れる

利用前のチェックリスト

  • SMBC日興証券の口座を用意する。
  • dポイントを使う場合は、日興フロッギー+docomoの連携を確認する。
  • 買付時だけでなく売却時のスプレッドを確認する。
  • NISAで使う場合は、金額指定買付に限られる点を理解する。
  • 株主優待を狙う場合は、単元株数と保護預り口座への振替を確認する。
  • ポイント現金化目的で使う場合は、価格変動と税金を考慮する。

SMBC日興証券口座としての使い分け

日興フロッギーやキンカブは、SMBC日興証券の口座を使った少額投資サービスです。

同じSMBC日興証券でも、優待クロスで使うのは信用取引口座の一般信用売りです。

日興フロッギーはdポイントや100円単位の投資に向いており、優待クロスは株主優待の権利取りに向いています。

どちらもSMBC日興証券を使いますが、目的が違います。

優待クロスを考える場合は、一般信用売りの在庫、貸株料、現渡しの手順を確認します。

株主優待目的の証券会社比較は、次の記事で整理しています。

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参考:日興フロッギー公式サイト、SMBC日興証券「キンカブ」、SMBC日興証券「ご利用時間」。手数料表や一部の表示条件は、2026年6月29日に公式ページの画面表示とページ資産を確認しています。

ABOUT ME
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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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