夏のボーナス平均額と手取りを確認するイメージ

2026年夏のボーナスは、大手企業を中心に前年より増えています。

ただし、ニュースで見る「平均100万円超」は、全国の会社員全体の平均ではありません。

経団連が2026年7月2日に公表した大手企業の第1回集計では、総平均の妥結額は加重平均で1,008,706円、前年比1.88%増でした。

労務行政研究所が2026年5月7日に公表した東証プライム上場企業調査では、113社の単純平均で881,915円、前年比2.5%増でした。

この記事の要点

  • 2026年夏のボーナスは、大手企業では前年比プラスです。
  • 経団連の大手企業集計は加重平均で1,008,706円です。
  • 労務行政研究所の東証プライム上場企業調査は単純平均で881,915円です。
  • どちらも大企業中心の調査であり、中小企業や賞与制度がない会社を含む全国平均ではありません。
  • ボーナスの手取りは、社会保険料と所得税を引いた金額です。住民税は毎月の給与から引かれるため、原則としてボーナスからは引かれません。
  • 平均額と比べるより、生活防衛資金、ローン返済、新NISA、自己投資の順番を決めるほうが家計には効きます。

2026年夏のボーナス平均額

2026年夏のボーナスを見るときは、調査対象の違いを先に確認します。

大手企業の労使交渉で決まった妥結額と、従業員規模の小さい会社も含む実際の支給額平均は別の数字です。

調査 対象 2026年夏の金額 前年比
経団連 第1回集計 原則として従業員500人以上の主要業種大手企業 加重平均1,008,706円 1.88%増
労務行政研究所 東証プライム上場企業113社 単純平均881,915円 2.5%増

経団連の数字は、2026年7月2日時点の第1回集計です。

調査対象は原則として従業員500人以上の主要23業種大手248社で、20業種158社の妥結を把握し、平均額不明などを除いた112社で集計されています。

労務行政研究所の数字は、2026年3月18日から4月7日までに妥結、決定した東証プライム上場企業の調査です。

金額集計は113社、支給月数は115社で、支給月数の平均は2.52カ月でした。

大手企業の平均は100万円を超えた

経団連の第1回集計では、大手企業の総平均は加重平均で1,008,706円です。

前年の同対象比較は990,063円なので、18,643円増えています。

区分 社数 妥結額 前年比
総平均 112社 1,008,706円 1.88%増
製造業平均 99社 1,060,434円 1.63%増
非製造業平均 13社 864,712円 4.01%増

業種別では、造船が1,311,785円、食品が1,270,572円、電機が1,153,258円、非鉄金属が1,125,131円、化学が1,089,826円でした。

一方で、自動車は997,155円で前年比8.97%減、鉄鋼は895,403円で前年比3.81%減です。

大手企業全体では増加ですが、すべての業種で増えたわけではありません。

ボーナスは業績、労使交渉、賃金制度、業種の景況感で差が出ます。

東証プライム上場企業は平均88万円台

労務行政研究所の調査では、東証プライム上場企業113社の2026年夏季賞与、一時金は単純平均881,915円でした。

前年同期比は2.5%増で、2022年以降5年連続のプラスです。

ただし、支給月数は平均2.52カ月で、前年同期の2.53カ月を0.01カ月下回っています。

金額が増えた主な理由は、支給月数が伸びたからではなく、賃上げによって一時金の基礎になる給与水準が上がったためです。

この点は2026年のボーナスを見るうえで大事です。

月数が横ばいでも、基本給が上がればボーナス額は増えます。

平均額を自分のボーナスと比べるときの注意点

平均額を見るときは、「調査対象」と「平均の種類」を分けて考えます。

経団連や労務行政研究所の数字は、大手企業や東証プライム上場企業が中心です。

中小企業、非正規雇用、賞与制度がない会社、業績連動が強い会社を含めると、実感に近い金額は下がりやすくなります。

そのため、100万円超の平均額と自分のボーナスを単純比較して落ち込む必要はありません。

平均額を見るときの確認点

  • 大企業だけの調査か。
  • 中小企業を含む調査か。
  • 正社員だけか、パートや非正規も含むか。
  • 妥結額か、実際の支給額か。
  • 加重平均か、単純平均か。
  • 賞与制度がない会社を含むか。

同じ「平均」でも、加重平均は人数規模の大きい企業の影響を受けやすく、単純平均は各社を1社として足し上げます。

自分の会社と比べるなら、同じ業種、同じ企業規模、同じ雇用形態の情報に近づける必要があります。

ボーナスの手取りは額面より少ない

ボーナスは額面そのまま受け取れるわけではありません。

健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、所得税が差し引かれます。

住民税は毎月の給与から引かれるため、原則としてボーナスからは直接引かれません。

ただし、所得が増えれば翌年度の住民税に反映されます。

額面ボーナス 手取りの目安 見方
50万円 約38万円から42万円 扶養人数、保険料率、前月給与で変わります。
80万円 約60万円から68万円 所得税率が上がる人は手取り率が下がります。
100万円 約74万円から84万円 社会保険料の負担が大きくなります。

手取りは家族構成、前月の給与、加入している健康保険、介護保険の有無で変わります。

使い道を考えるときは、額面ではなく入金額を基準にします。

ボーナスの使い道は順番で決める

ボーナスは、臨時収入ではなく年収の一部です。

毎月の赤字補填に消える家計なら、最初に固定費と支出の見直しをします。

まとまった使い道を決めるなら、生活防衛資金、金利の高い借入返済、近い将来の支出、新NISAなどの資産形成の順に確認します。

投資を急ぐより、数カ月分の生活費を現金で残すほうが優先される家計もあります。

ボーナスの使い道は次の記事で詳しく整理しています。

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ボーナス一括払いを使う前に確認すること

夏のボーナス時期は、クレジットカードのボーナス一括払いを使いやすい時期でもあります。

手数料がかからないケースもありますが、支払月までの家計管理を間違えると、入金前提の買い物が膨らみます。

ボーナス一括払いを使うなら、入金予定日、支払月、利用可能枠、キャンセル時の処理を確認します。

仕組みはこちらで解説しています。

ボーナス一括払いの活用法。支払期間や手数料、変更方法、いつから使えるか?クレジットカードの支払方法の一つに「ボーナス払い」というものがあります。これは一定期間の支払いを夏または冬のボーナス月に一括して支払うと...

2026年夏のボーナスをどう見るか

2026年夏のボーナスは、大手企業では前年より増えています。

賃上げで基本給が上がり、支給月数が横ばいでもボーナス額が増えやすい環境です。

一方で、平均額は大手企業中心の数字です。

自分の会社の金額が平均より低い場合でも、業種、企業規模、賞与制度、評価期間が違えば当然に差が出ます。

ボーナスは、平均額と比べるより使い道の設計が先です。

入金額を確認したら、生活防衛資金、借入返済、税金や保険料の支払い、資産形成、自己投資の順に割り振ります。

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マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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