定期券の月割り払い戻しと区間変更

使わなくなったモバイルSuicaの定期券は、不要になったのか、別の区間へ変更するのかを先に決めます。
通常の不要払い戻しは月単位が基本ですが、区間変更では10日単位など別の計算になる場合があります。

対象はモバイルSuicaの通常の通勤定期券です。
新幹線定期券、グリーン定期券、他社線の定期券や別のICサービスへ、同じ条件を一律に当てはめないようにします。

今後、定期券が不要

有効期間と経過月数から、通常の払い戻し額を確認します。

通勤区間が変わる

新旧の会社線と購入先を確認し、区間変更の扱いを先に調べます。

モバイルSuicaでは、アプリで払い戻しを操作した日が、計算上の最終使用日になります。
最後に電車へ乗った日まで、さかのぼって計算する仕組みではありません。

通常の払い戻しは、経過した月数で計算する

使用開始日以後の通常の払い戻しは、購入額から使用済み月数分の定期運賃と手数料220円を引きます。
使用月数に1か月未満の端数があれば、1か月として数えます。

払い戻し額=定期券の購入額-使用済み月数分の定期運賃-220円

通常の不要払い戻しでは、残りの有効期間が1か月以上あることが基本です。
使用開始から7日以内の特別な計算は後述のとおりで、月割り計算とは分けて確認します。

定期券と経過月数 購入額から差し引く使用済み分
3か月定期・1か月経過 1か月定期運賃
3か月定期・2か月経過 1か月定期運賃×2
6か月定期・3か月経過 3か月定期運賃
6か月定期・4か月経過 3か月定期運賃+1か月定期運賃
6か月定期・5か月経過 3か月定期運賃+1か月定期運賃×2

上表の使用済み分とは別に、手数料220円を引きます。
6か月定期も、経過月数すべてに1か月定期運賃を掛ければよいわけではありません。
払い戻し額が残らない場合もあります。

3か月定期を途中で払い戻す計算例

説明用に、3か月定期が4万円、同じ区間の1か月定期が1万4,000円と仮定します。
有効期間は9月1日から11月30日で、10月26日に通常の払い戻しを行う例です。

9月1日~10月26日は、1か月未満の端数を切り上げて2か月扱いです。

40,000円-(14,000円×2か月)-220円=11,780円

金額は仮の例です。
実際には購入した定期券の種類、区間、購入額と適用される定期運賃で確認します。

同じ例で11月に入ると、残り期間は1か月未満です。
通常の不要払い戻しでは、返金がありません。
日付の境目はカレンダーの月末とは限らないため、必ず定期券の有効開始日を基準に確認します。

使用開始から7日以内は別の計算

有効開始日前日までなら、基本は購入額から手数料220円を差し引いた額です。
開始後7日以内に買い間違いなどで不要になった場合には、経過日数分を1日1往復利用したものとして計算し、手数料を引く扱いがあります。

開始後7日以内の計算例は「購入額-経過日数×片道普通運賃×2-220円」です。
実際に乗った日数だけを入れる式ではありません。
適用される取扱いと返金額を、手続き前の案内で確認します。

区間変更なら、先に単純な払い戻しをしない

モバイルSuicaの区間変更は、有効な旧定期券の払い戻しと、新しい定期券の購入を組み合わせる手続きです。
元の残り日数を維持したまま、区間だけ書き換えるものではありません。

新旧で同じ会社の路線を含むなど、区間変更として扱われる条件を満たす場合は、使用した10日単位の「旬」で計算する場合があります。
異なる会社線への変更などで区間変更の扱いにならず、月割りになる場合もあります。
乗車駅と降車駅だけで判断せず、経由する会社と変更先の発売条件も確認します。

区間変更が完了すると、その時点で旧定期券は使えなくなります。
新しい定期券の開始日前に、旧区間へまだ通勤する予定がある場合は、先に操作しないでください。

変更後もモバイルSuicaで使える通常の通勤定期券は、アプリの「定期券」から「区間変更」へ進み、新区間・経路と使用開始日を入力して確認します。
改札内では操作できません。
モバイルPASMOへ移るなど、アプリで完結しない変更には専用の案内・申請があります。

新旧の会社線による分岐は、JR東日本の区間変更案内で確認できます。

手続き前に残す情報と実行順

通常の不要払い戻しの確認順

  1. 現在の有効期間、区間、定期券の種類、購入額を控える。
  2. まだ使う予定がないか確認し、区間変更に当たらないかを先に判断する。
  3. モバイルSuicaアプリの定期券のメニューから払い戻しへ進み、表示される額・返金先・注意事項を読む。
  4. 内容を確認して手続きし、受付結果を保存する。
  5. 返金先の明細と、勤務先から支給された通勤費の精算方法を確認する。

返金先は購入方法等で変わるため、必ず手続き画面の案内を確認します。
モバイルSuica自体の退会と、定期券部分だけの払い戻しも別の手続きです。
残高やほかのチケットを残す場合は、定期券の操作を選んでいるか確認しましょう。

定期券を使わなくなる時期が分かったら、早めに返金額を調べ、手続きは旧定期券が不要になってから行います。
月末だからという理由だけで、まだ必要な定期券を払い戻す必要はありません。

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マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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