課税証明書と源泉徴収票の違いは?コンビニ取得・必要年度・非課税証明書
課税証明書は、市区町村が前年の所得と住民税の課税内容を証明する書類です。源泉徴収票は、勤務先がその会社で支払った給与や源泉徴収税額を示す書類なので、証明する範囲が違います。
ローン、扶養、保育料、公営住宅、給付金などの手続きでは、似た書類でも代用できないことがあります。先に提出先へ「書類名・必要年度・必要な記載項目」を確認するのが最短です。
先に結論
- 2026年度の証明書に載る所得は、原則として2025年1月~12月分
- 発行元は、その年度の1月1日に住所があった市区町村
- 源泉徴収票は1社ごとの給与、課税証明書は自治体が把握した合計所得と住民税
- 発行開始日、手数料、保存年数、コンビニ交付の範囲は自治体ごとに違う
- 収入がなくても申告がないと、非課税証明書を発行できないことがある
課税証明書・非課税証明書・源泉徴収票の違い
| 書類 | 発行者 | 主に分かること | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 課税証明書 | 市区町村 | 前年の所得、所得控除、住民税額など | 公的手続き、ローン、所得上限の確認 |
| 非課税証明書 | 市区町村 | 住民税が非課税であること。所得の記載方法は自治体による | 給付金、減免、扶養、公営住宅など |
| 所得証明書 | 市区町村 | 前年の所得額。名称と記載項目は自治体による | 所得額だけを確認する手続き |
| 源泉徴収票 | 勤務先 | その勤務先が支払った給与、控除、源泉徴収税額 | 給与所得の証明、確定申告 |
自治体によっては「市民税・県民税課税(非課税)証明書」「所得・課税証明書」など名称が異なります。課税と非課税で別様式とは限らず、同じ証明書の課税額欄が0円になる方式もあります。
源泉徴収票と金額が違っても、すぐに誤りとは限りません。複数の勤務先、副業・事業・不動産・年金などの所得は、1社の源泉徴収票だけでは分かりません。また「給与の支払金額」と、控除後の「所得金額」は同じ数字ではありません。
何年度を取ればよい?2026年度は2025年の所得
住民税は前年の所得を基に計算します。そのため、2026年度(令和8年度)の課税・非課税証明書は、原則として2025年1月1日~12月31日の所得を証明します。
| 証明書の年度 | 記載される所得の期間 | 発行する自治体 |
|---|---|---|
| 2026年度(令和8年度) | 2025年1月~12月 | 2026年1月1日の住所地 |
| 2025年度(令和7年度) | 2024年1月~12月 | 2025年1月1日の住所地 |
| 2024年度(令和6年度) | 2023年1月~12月 | 2024年1月1日の住所地 |
「2025年分の所得が分かるもの」と言われたら2026年度を求められるのが一般的ですが、提出先の呼び方が曖昧なこともあります。自己判断せず、年度を確認してください。
新年度分は、住民税の計算が終わる5月~6月ごろに発行が始まります。給与から全額を特別徴収される人と、普通徴収・年金特別徴収の人で開始日が分かれる自治体もあります。
例として福岡市の2026年度分は、給与からの全額特別徴収のみの人が5月20日、それ以外の人が6月11日からです。これは福岡市の例なので、実際の申請先で確認しましょう。
どこの市区町村で取る?引っ越した人の注意点
証明書は、必要な年度の1月1日に住民登録があった市区町村へ請求します。現在住んでいる自治体とは限りません。
たとえば2025年中にA市からB市へ転居し、2026年1月1日はB市に住んでいた場合、2025年の所得を載せる2026年度分はB市が発行します。一方、2025年度分は2025年1月1日の住所地へ請求します。
提出先へ先に確認する4項目
- 課税証明書、非課税証明書、所得証明書のどれか
- 何年度分か
- 所得額、税額、控除など何の記載が必要か
- 原本が必要か、何通必要か
取得方法:窓口・コンビニ・郵送・オンライン
| 方法 | 向いている人 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 自治体窓口 | 急ぐ人、古い年度や代理申請 | 本人確認書類、手数料、代理人なら委任状などを確認 |
| コンビニ交付 | マイナンバーカードがあり、窓口時間外に取りたい人 | 対応自治体、対象年度、住民登録、申告状況、利用時間に条件あり |
| 郵送請求 | 1月1日の住所地が遠い人 | 申請書、本人確認書類の写し、返信用封筒、手数料の支払方法を確認 |
| オンライン申請 | 対応自治体の住民・転出者 | マイナンバーカード、署名用電子証明書、決済手段などが必要な場合あり |
コンビニ交付が使えても、過年度分や転出後の証明書は対象外になる場合があります。発行できる年数も一律ではありません。自治体サイトで「年度」「転出者」「未申告」の条件まで確認してください。
郵送請求で定額小為替を指定された場合の買い方は、次の記事で詳しく解説しています。
窓口で必要になるもの
- 運転免許証、マイナンバーカードなど自治体が認める本人確認書類
- 発行手数料
- 代理人が請求する場合は委任状と代理人の本人確認書類
認められる本人確認書類や必要点数は自治体で違います。旧来の健康保険証を前提にせず、申請先の最新案内を確認してください。同一世帯でも委任状が必要かどうかは自治体により異なります。
非課税証明書が出ない・コンビニで取れない原因
無収入でも自動的に非課税証明書が発行されるとは限りません。勤務先からの給与支払報告書、年金支払報告書、確定申告、市県民税申告など、自治体が所得状況を把握する資料がないと「未申告」となり、証明できない場合があります。
扶養されていた、学生・無職だった、国外にいたなどの事情がある人は、証明書を請求する前に住民税の申告が必要か自治体へ確認しましょう。申告後すぐには証明書へ反映されないこともあります。
源泉徴収票で代用できる?
提出先が認めれば代用できます。ただし、源泉徴収票はその勤務先の給与だけを示すため、世帯の所得制限、複数所得を含む年収、公的な住民税額の確認では課税証明書が指定されやすくなります。
源泉徴収票の「支払金額」「給与所得控除後の金額」「所得控除の額の合計額」の読み方は、次の記事で確認できます。
迷ったらこの順番
- 提出先へ書類名・年度・記載事項を聞く
- その年度の1月1日の住所地を確認する
- 自治体サイトでコンビニ・郵送・窓口の条件を比較する
- 未申告なら、先に住民税申告が必要か相談する
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