自動車保険を利用するときに重要な「等級(ノンフリート等級)」。長年無事故で過ごしてきた方は、保険料が最大63%割引になる20等級まで上がっている方も多いのではないでしょうか。

実は、この自動車保険の等級は家族間で引き継ぐことができます。たとえば、高齢でもう自動車に乗らなくなった場合や、子供が新しく(初めて)自動車を購入したというようなケースでは、等級を引き継ぐことで家庭全体の保険料を大幅に節約することが可能です。

条件によっては、年間で5万円から10万円以上も安くなることがあります。知らないと損をする「等級引継ぎ」の仕組みと注意点について詳しく解説します。

自動車保険の割引は「車両単位」の仕組み

まず理解しておきたいのは、自動車保険の等級(ノンフリート等級)は「契約者個人」ではなく「車両(契約)」に紐づいているという点です。

通常、車を買い替えた際には「車両入替」という手続きで等級が新しい車に引き継がれます。この仕組みを応用することで、親が持っている高い等級を、新しく車を購入した子供や家族の車に譲ることが可能になります。

ここがポイント!
等級引継ぎは、単に名義を変えるだけでなく、車両の入れ替え手続きとセットで行うことで、高い割引率をそのまま家族に渡すことができます。

等級を引き継ぐことができる家族の範囲は?

等級の引継ぎができる相手には、以下の通り明確なルールがあります。

  • 記名被保険者の配偶者(内縁関係も含む)
  • 記名被保険者の同居親族
  • 配偶者の同居親族

ここで非常に重要なのは、配偶者以外は同居が絶対条件であるという点です。なお、親族の範囲は「6親等内の血族および3親等内の姻族」と定義されています。

配偶者は別居でも引継ぎ可能!
意外と知られていませんが、配偶者に限っては、単身赴任などで別居していても等級を引き継ぐことが可能です。一方で、子供の場合は「就職や結婚で家を出る前」に手続きを完了させておく必要があります。

高齢で運転をやめる場合は「等級移転」か「中断証明書」

高齢などを理由に運転を引退する場合、そのまま解約してしまうのはもったいないです。

1. 同居家族に等級を今すぐ移す

同居している家族がいれば、その方の車に自分の高い等級をそのまま引き継ぐことができます。これにより、家族が新規で加入するよりもはるかに安い保険料で済みます。

2. 中断証明書を取得しておく

「今は引き継ぐ家族がいないけれど、数年後に孫が免許を取るかも」という場合は、中断証明書を取得しましょう。これがあれば、最大10年間は現在の等級を維持することができます。取得には「廃車・譲渡・返還」などの証明が必要ですが、将来の家族のために貴重な割引枠を残しておくことができます。

詳しくは「自動車を手放すときは「中断証明書」を取得し、自動車保険の等級を守ろう」もご覧ください。

子供が初めて車を買うときは「等級の入れ替え」が最強の節約術

子供が18歳などで初めて車を購入し、新規で保険に入る場合、通常は「6等級(6S)」からのスタートとなります。さらに年齢制限なし(全年齢担保)となり、免許もグリーンであるため、車両保険を付けると年間保険料が15万円を超えることも珍しくありません。

ここで、親の「20等級(無事故)」と子供の「新規6等級」を入れ替えるシミュレーションを見てみましょう。

そのまま保険に加入した場合(親20等級・子6等級)
契約対象 等級 割引・割増率 合計保険料(例)
子供の車(全年齢・新規) 6等級(6S) 3%割増 154,500円
親の車(30歳以上・ゴールド) 20等級 63%割引 36,000円
合計 190,500円

 

親と子の等級を入れ替えた場合
契約対象 等級 割引・割増率 合計保険料(例)
子供の車(全年齢・引継ぎ) 20等級 63%割引 55,500円
親の車(30歳以上・新規) 6等級(6S) 3%割増 61,800円
合計 117,300円

※数値は現行の等級別料率に基づく目安です。20等級(無事故)の割引率は63%、新規6等級(6S)は3%割増として計算しています。

この入れ替えによって、なんと年間で約73,000円もの節約になりました。親は6等級に戻りますが、年齢制限(30歳以上補償など)やゴールド免許割引が適用されるため、もともとのベース金額が安く、等級が低くなっても家計全体へのダメージは最小限で済みます。

手続きのステップ

  1. 保険会社に連絡し、子供の新車への「車両入れ替え」を伝える。
  2. 納車日に合わせて、新車の記名被保険者を「子供」に変更し、等級を適用させる。
  3. 親の車は一度保険が解約状態(または中断)になるため、改めて親名義で新規(6等級)として加入する。

等級引継ぎの際の重大な注意点

メリットの大きい等級引継ぎですが、以下の点には必ず注意してください。

  • 「事故あり係数」も引き継がれる:2013年の制度改定により、等級だけでなく「事故有係数適用期間」も引き継がれるようになりました。親が直近で事故を起こしている場合、割引率の低い「事故あり等級」が子供に引き継がれてしまいます。
  • 別居前の手続きが必須:子供が就職などで家を出てからでは、配偶者でない限り等級は引き継げません。住民票を移す前に手続きをしましょう。
  • 2台目ならセカンドカー割引も検討:親が11等級以上の保険を持っている場合、子供の保険を「7等級」からスタートできるセカンドカー割引もあります。等級入替とどちらが安いか比較が必要です。

まとめ:まずは一括見積もりでシミュレーションを!

親子で車種が大きく異なる場合や、親が高級車で車両保険が必須な場合などは、等級を入れ替えない方が安いケースもあります。そのため、手続き前に必ず実際の見積もりをとって比較することが不可欠です。

親子それぞれの条件を入力して「インズウェブの自動車保険一括見積」でシミュレーションしてみると、どちらのパターンが最も家計に優しいか一目でわかります。数分の入力で数万円の節約につながりますので、ぜひ試してみてください。

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ふかちゃん
マネーライフハック編集長。証券会社で個人向け金融サービスに従事した経験をもとに、2004年より金融・投資・クレジットカード・節約・ポイント活用に関する情報を発信しています。2011年からMoneyLifehackを運営し、2018年3月には月間200万PVを達成。金融サービスの提供側ではなく、利用者目線で実際に使って検証した一次情報をもとに、家計改善に役立つ情報を分かりやすくお届けしています。
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