SMBCプレスティアのメリットとデメリット|口座維持手数料を無料にする方法とGLOBAL PASS
SMBCプレスティアは、外貨の保有・海外利用・海外送金を一つの口座で扱いたい人に向きます。円預金だけが目的なら、口座維持手数料の無料条件、国内ATM、預金金利を他行と比較してから選びます。

SMBC信託銀行プレスティアは、外貨を保有し、海外で使う人に強い銀行です。
インターネットバンキングでは円から17通貨の外貨を購入するときの為替手数料が無料で、購入した外貨をGLOBAL PASSの海外決済や海外ATMにそのまま使えます。
一方、無料条件を満たさない場合は月額2,200円の口座維持手数料がかかります。
円だけの日常口座として使う人と、外貨を購入して円に戻すだけの人には、負担のほうが大きくなる場合があります。
先に結論
海外で使う予定の外貨を保有し、GLOBAL PASSで現地通貨決済する人には使い道があります。
口座維持手数料を避けるためだけに外貨やローンを持つ必要はありません。
円を含む月間平均総取引残高50万円相当以上を自然に維持できるか、提携クレジットカードや外貨積立など別の無料条件を継続できる人が候補です。
この記事の条件は2026年8月12日時点です
- 口座維持手数料は月額2,200円で、年額にすると26,400円です。
- 無料条件は月間平均残高、外貨部分の平均残高、対象ローン、提携カード、外貨積立のいずれかです。
- 円から外貨購入時の為替手数料無料は、外貨から円へ戻す費用や為替変動までなくす制度ではありません。
- GLOBAL PASSでは決済通貨と同じ外貨残高を使うと、円からの換算を避けられます。
どれだけ使うか整理
手数料条件を確認
総額で比較
手数料無料でも為替コストが残る場合があります。円から外貨へ替えて使うまでの総額で比較します。
SMBCプレスティアと三井住友信託銀行の違い
SMBC信託銀行プレスティアと三井住友信託銀行は、名前が似ていますが別の銀行です。
SMBC信託銀行は三井住友銀行の100%子会社で、2015年11月にシティバンク銀行の個人向け事業を統合し、PRESTIAブランドで展開しています。
三井住友信託銀行は三井住友トラストグループの銀行です。
| 比較項目 | SMBC信託銀行プレスティア | 三井住友信託銀行 |
|---|---|---|
| グループ | SMBCグループ | 三井住友トラストグループ |
| 個人向けの特徴 | 外貨預金、海外送金、GLOBAL PASS | 信託、相続、資産管理、住宅ローンなど |
| 旧シティバンクとの関係 | 個人向け銀行事業を統合 | 同じ口座サービスではない |
口座維持手数料と無料条件
口座維持手数料は月額2,200円で、毎月第2営業日に引き落とされます。
ただし、次の条件のうち一つを満たせば無料です。
| 無料条件 | 判定内容 | 使うときの注意 |
|---|---|---|
| 月間平均総取引残高 | 前月50万円相当以上 | 月末だけ50万円にしても平均残高条件を満たすとは限りません。 |
| 外貨部分の月間平均総取引残高 | 前月20万円相当以上 | 円換算額は為替で動きます。20万円ぎりぎりでは条件を外れる可能性があります。 |
| ローン商品 | 前月末に借入れがある | マルチマネークレジット以外の対象ローンです。 |
| プレスティア マルチマネークレジット | 前月最終営業日の所定時点に借入れがある | 判定時点が他のローンと異なります。 |
| 提携クレジットカード | 前月25日時点で会員 | 25日が休日なら前営業日で判定されます。カードの年会費と無料条件も確認します。 |
| 外貨積立サービス | 初回引落しの翌月以降、一定の積立を継続 | 為替変動を受けるため、使う予定のある通貨で行います。 |
口座開設が完了した月から翌々月までは、上の条件に関係なく無料です。
- 口座開設が完了した月を記録します。
- 翌月から、取引明細書の月間平均総取引残高を確認します。
- 無料期間が終わる前に、毎月続けられる無料条件を一つ決めます。
- 条件を無理に作る必要があるなら、口座を使い続ける価値を再判定します。
無料化だけを目的に外貨を買わない
外貨部分20万円相当以上は、外貨を使う人には現実的な無料条件です。
ただし、20万円の外貨が円高で13.2%下落すると、円換算の損失は26,400円になります。
これは口座維持手数料1年分と同額です。
実際の損益には利息や為替手数料も影響しますが、手数料を避ける目的だけで為替リスクを取る方法は合理的ではありません。
50万円を置く場合は資金の用途を分ける
50万円を生活防衛資金や海外利用の待機資金としても使うなら、月間平均総取引残高の条件を満たしやすくなります。
近いうちに使うお金を外貨や値動きのある商品へ変える必要はありません。
月末残高ではなく月間平均で判定されるため、残高をぎりぎりにせず、引落し後も50万円相当を下回らないように管理します。
外貨購入時の手数料無料を有利に使う方法
インターネットバンキングで円から外貨を購入するときは、17通貨の為替手数料が無料です。
店頭または電話では、300万円以上の円から外貨への取引が無料対象です。
ただし、無料なのは円から外貨を購入する側です。
外貨を円へ戻すときはTTBレートに銀行所定の為替手数料が含まれ、為替変動による元本割れもあります。
外貨を買ってすぐ円へ戻す使い方には向きません
プレスティアの強みは、購入した外貨を円へ戻さず、海外決済、海外ATM、外貨送金へつなげられることです。
海外で使う金額と通貨を決めてから購入すると、不要な往復交換を減らせます。
外貨預金そのものの為替リスクは、次の記事で詳しく説明しています。
GLOBAL PASSで外貨をそのまま使う
GLOBAL PASSは、キャッシュカードとVisaデビットを一体化した年会費無料のカードです。
プレスティア マルチマネー口座に決済通貨と同じ外貨残高があれば、海外のVisa加盟店やVisa/PLUS対応ATMで外貨をそのまま使えます。
- 旅行や出張で使う通貨と予定額を決めます。
- インターネットバンキングで必要な外貨を購入します。
- マルチマネー口座の対象通貨残高を確認します。
- 店舗やATMでは日本円ではなく現地通貨を選びます。
- DCCの円換算が表示されたら、換算を断り現地通貨で処理します。
取扱17通貨以外で使う場合や、対象外貨の残高が不足して円普通預金から引き落とされる場合は、Visaの為替レートに3%の事務手数料を上乗せしたレートで円換算されます。
海外ATMのプレスティア側利用手数料は無料ですが、ATM設置会社が独自のオーナー手数料を取る場合があります。
ATM画面で手数料と換算レートを確認し、DCCでは「DECLINE CONVERSION」を選ぶのが基本です。
外貨決済用の銀行を比較する
海外利用が年に数回だけなら、口座維持手数料のない銀行と比較してから決めます。
Sony Bank WALLETを含むソニー銀行の条件は、次の記事で比較できます。
海外送金は残高とステータスで手数料が変わる
個人がインターネットバンキングから海外送金する場合、通常の取扱手数料は1件3,500円です。
前々月の月間平均総取引残高が100万円相当以上なら2,000円、対象のゴールドステータスでは無料になる場合があります。
送金先は事前登録が必要で、経由銀行が別途手数料を差し引くこともあります。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| プレスティアの取扱手数料 | 通常3,500円。残高やステータスで優遇があります。 |
| 中継銀行手数料 | 経由銀行によって異なり、事前に確定できない場合があります。 |
| 為替コスト | 送金時に通貨交換する場合は別途確認します。 |
| 受取額 | 手数料が送金額から差し引かれると、相手の受取額が減ります。 |
少額送金では、銀行の手数料優遇だけでなく、相手が受け取る金額と着金日まで含めて送金サービスを比較します。
SMBCプレスティアのメリット
- 17通貨の外貨を一つのマルチマネー口座で管理できます。
- インターネットバンキングなら円から外貨購入時の為替手数料が無料です。
- 対象通貨の外貨残高をGLOBAL PASSで直接決済やATM出金に使えます。
- 外貨送金の受取り、保有、利用を一つの銀行でつなげられます。
- 外貨積立や提携クレジットカードも口座維持手数料の無料条件になります。
SMBCプレスティアのデメリット
- 無料条件を満たさないと年26,400円の口座維持手数料がかかります。
- 円から外貨への購入手数料が無料でも、円へ戻す費用と為替変動は残ります。
- 外貨預金は預金保険の対象外です。
- 海外ATMではATMオーナー手数料やDCCによる割高な換算が発生することがあります。
- 海外送金では中継銀行手数料まで事前に確定できない場合があります。
- 外貨をほとんど使わない人には、機能を持て余しやすい口座です。
プレスティアが向いている人
| 利用状況 | 判断 | 理由 |
|---|---|---|
| 海外旅行、出張、留学が多い | 向いている | 外貨をGLOBAL PASSで直接使えます。 |
| 海外から外貨を受け取る | 向いている | 受け取った外貨を保有、送金、決済へつなげられます。 |
| 50万円以上を待機資金として置ける | 検討しやすい | 為替リスクを取らずに無料条件を満たしやすくなります。 |
| 海外利用は年に一度あるかどうか | 他行と比較 | 口座維持条件を管理する負担が上回る場合があります。 |
| 手数料無料化だけが目的 | 向いていない | 不要な外貨、カード、借入れを持つと別のコストやリスクが生じます。 |
よくある質問
口座維持手数料は必ずかかりますか?
無料条件を一つ満たせばかかりません。
口座開設月から翌々月までも無料です。
無料期間が終わる前に、月間平均残高など毎月続けられる条件を確認します。
月末に50万円を入れれば無料になりますか?
無料条件は前月の月間平均総取引残高50万円相当以上です。
月末の一日だけ50万円にしても、月間平均が50万円に届かなければ条件を満たしません。
為替手数料無料なら外貨預金で損をしませんか?
損をしないという意味ではありません。
円から外貨を購入するときの手数料が無料でも、外貨から円へ戻す費用と為替変動による損失は残ります。
海外ATMではどの通貨を選べばよいですか?
ATMが日本円換算を提案するDCCではなく、現地通貨を選びます。
対象通貨の外貨残高があれば、その外貨から直接引き落とせます。
SMBCプレスティアを使うときの結論
SMBCプレスティアは、外貨を買うだけの銀行ではありません。
外貨を保有し、海外決済、ATM、送金まで同じ通貨でつなぐと強みが出ます。
円だけで使う場合は、50万円相当の月間平均残高などを無理なく維持できるかが判断基準です。
無料化のためだけに外貨や借入れを増やさず、海外で使う予定と無料条件の両方がある人が選ぶ口座です。
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