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自動車保険に加入や更新するときに抑えておきたい補償の選び方と入り方

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alarm-positron-2-1315968自動車を初めて購入した、これから自動車を購入するという方にとって必ず必要になるのが自動車保険です。自動車保険には法律による最低限の被害者補償を目的とした強制保険である自賠責保険と、民間の保険会社が提供する任意保険との2種類があります。

自動車事故において万が一死亡や後遺障害事故となった場合には億単位の賠償が必要です。一方で自賠責保険の補償額は死亡で3000万円、後遺障害で4000万円までしか補償されません。差額分を考えると、任意保険も必須となります。

今回はそんな自動車保険(任意保険)に初めて加入する方や更新する方向けに自動車保険の賢い入り方をわかりやすくまとめていきたいと思います。

運転者に関する制限で保険料を節約しよう

自動車保険の場合、そもそもの運転者などを制限することで保険料の全体を抑えることができます。

 

1)運転者の限定

運転する人を限定すればその分保険料は割安になります。

  1. 本人のみ
  2. 本人+配偶者
  3. 本人+家族
  4. 制限なし

(1)が最も割引率が高くなります。ちなみに(3)の本人+家族は「同居親族+未婚の子」となります。大学生などで親元を離れていても「家族」になります。

ちなみに、家族がごくごくたまーに自動車に乗るからということで家族限定にしている方も少なくないかと思いますが、今はネットなどで1日限定の自動車保険などに加入できます。割引額とも要相談になりますが、年に数回程度しか乗らない人のために、制限を緩くするくらいなら、その都度でワンポイントで自動車保険に入る方がお得なケースも多いです。

 

2)年齢制限

運転者の年齢を制限することで保険料の割引になります。こちらも一定年齢以下を除外することで保険料が安くなります。この区分は保険会社によって違います(下の例はソニー損保のケース)。

  1. 30歳以上補償
  2. 26歳以上補償
  3. 21歳以上補償
  4. 年齢を問わず補償

こちらも(1)が最も割引率が高くなります。考え方は家族限定と同様です。ちなみに、家族限定にしておいて26歳以上補償としている場合、25歳の家族は補償の対象外になるのでご注意ください。

 

3)走行距離制限

年間の走行距離を制限することで保険料が安くなります。

  1. 3000㎞以下
  2. 5000㎞以下
  3. 7000㎞以下
  4. 9000㎞以下
  5. 11000㎞以下
  6. 16000㎞以下
  7. 無制限

こちらも距離が短いほど事故リスクが低減すると考えられるため保険料が割引となります。

 

自分で決めることができる制限内容はおおむね上記の3つになります。そのほか、保険会社によっては免許証の色(ゴールド優遇)などで細かく保険料の割引を設定しているケースもあります。

後述しますが、最終的には上記の項目とこれから説明する必要な補償内容を考えたら、最終的に保険会社を比較してどの保険会社の保険にするかを決めるようにしましょう。

 

自動車保険の基本補償の内容を見てみましょう

自動車保険における基本的な保障は下記の5種類です。

 

対人賠償保険

人に対する賠償責任を補償する保険です。自動車事故によって相手を死傷させた場合の治療費や慰謝料などを補償する保険となります。自賠責保険ではケガで120万円まで、死亡で3000万円までしか補償されない一方で、自動車事故による賠償ではこれ以上の被害額となることが多いです。

確実に必要な部分です。補償額としてのおすすめは「無制限」です。1億円くらいで十分という声もありますが、1億円の保険料と無制限の保険料はさほど差がないので、よほどのことがない限り無制限にしておきましょう。

 

対物賠償保険

物に対する賠償責任を補償する保険です。相手の自動車の損害やブロック塀を壊したときの損害などのほか、営業補償なども含まれます。たとえば、タクシーと事故を起こした場合、修理をする間にタクシーが営業できない損害を賠償する義務を負いますが、この賠償責任も対物賠償保険がカバーしてくれます。

自賠責での補償は対象外です。こちらも自動車事故で壊したものによっては多額の賠償席にを負うことがありますので、推奨は無制限です。

 

人身傷害保険

人身傷害保険は、対人賠償保険の自分版と考えることができる保険です。

非常に範囲の広い保険で、契約車両(保険契約をする車)はもちろん、その他の交通事故(バスや友達の車で移動中、歩行中に自動車に追突されたなど)であれば補償される保険です。ただし、同居親族の自動車は対象外。

補償される人は契約者自身はもちろん、同居親族や別居でも未婚の子の場合も補償対象となります。
また、契約車両に同乗している他人も同保険の対象となります。

人身傷害保険は自動車事故において死亡、後遺障害、ケガを被った場合に設定されている保険金額を限度として実際の損害額を支払ってくれる保険です。治療費はもちろん、働けないことによる休業損害や精神的被害なども補償されます。自分自身に対する対人賠償保険のような意味合いの保険です。

設定する保険金額は「1名あたり」となります。たとえば5000万円の保険金を設定している場合は、それぞれ5000万円までが補償されます。

 

搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険は、契約車両の同乗者を補償する保険です。運転手はもちろん、同乗している人すべてが補償対象となる保険で、契約車両運転中におけるケガや障害の程度に応じて補償を行ってくれます。

補償される金額はケガや死亡・後遺障害の程度によって一定の補償を行うようになっており、実際にかかった費用とは関係ないというのが特徴です。

どちらかというと人身傷害保険のプラスαとして考えられる補償といえます。

 

車両保険

事故における自分自身の車両に対する補償です。相手車両については対物賠償保険でカバーされることになりますが、自分自身の車は対象外です。自分の車の事故による損害も賠償してほしいなら、車両保険をセットする必要があります。

基本的には設定する保険金額を上限として修理費用の実費が補償されます。

 

具体的にどんな条件で自動車保険に加入するべきなのか?

基本の補償内容は上記の通りです。ただ、実際にはそれぞれの保険が必要なのか?また、いくらくらいの保険金額を設定するのかを考える必要があります。

 

対人・対物は無制限が基本

個人的には議論の余地はないと思います。
対人賠償保険+対物賠償保険は必須でかつ保険金額は無制限としましょう。

1億円でも十分では?という声もありますが、最近の判例では億越えの賠償命令も出ています。万が一に備えるという意味では無制限が定石です。1億円と無制限との間で保険料も大差ありません。

 

人身傷害保険と搭乗者傷害保険の違いと選び方

基本的には人身傷害保険をベースとして考えるべきだと思います。事故による物質的な損害はもちろん、休業中の収入の減少、精神的な損害なども補償されるため、交通事故による経済的ダメージを幅広く補償してくれるからです。

一方で補償の範囲が広いということはそれだけ保険料も高くなるということになります。

ただ、近年では人身傷害保険の補償範囲を制限したものが増えており、「車内事故限定型(契約車両のみの補償)」という特約がついた人身傷害保険が主流です。

こちらについては、歩行中や他人の車に搭乗中などの事故による補償は行われません。

必要な保険金額ですが、一般的には3000万円程度が最低で上は無制限となっていることが多いようです。

事故による被害については、あなたや家族が別に医療保険や生命保険に加入している場合はそれらの保険からも当然保険金を受け取ることができるため、あまり過大な金額にする必要はないと思います。

個人的には3000万円~5000万円程度でほぼ十分だと思います。

 

・2台以上車があるなら人身傷害保険は1台でOK

家族で2台以上の車を持っているというのであれば1台で人身傷害保険(限定なし)をセットすれば、2台目以降の車の保険は人身傷害保険(契約車両限定)にするというのも大切です。
ちなみに、2台とも限定なしの人身傷害保険をセットするのは補償が重複される部分があるためお勧めしません。

 

車両保険は制限を付けて保険料を抑えよう

車両保険については、「事故あり等級」の導入によって自損事故などでの小規模な損害については保険を使わないほうがマシという状況になっています。

もちろん、相手がいる事故の場合は当然、対人・対物なども使うので一緒に車両保険を使うことに全く問題はないと思います。

そう考えると、必要なのは車対車の事故で数十万円以上の修理費用が必要なケースということになります。

すべての事故が補償されるタイプの保険ではなく、一定の条件が付与されたものもおすすめです。

たとえば、自損事故に対しては免責(自己負担額)を設定するとか、そもそも自損事故は保証対象外にするという手もあります。

あるいは、事故で自動車が大きな被害を受けたならそもそも買い替えるというのであれば車両保険をそもそもセットしないというのも考え方の一つです。

実際、新車から最初の車検くらいまでは車両保険をつけるけど、そのあとは保険を付けないという人も少なくないようです。

車両保険はセットする/しないで保険料に大きな差が出ます。車両保険を付ける付けないでお悩みの方は以下の記事も参考になるかと思います。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/insurance/5123″]

 

特約はどう考えればいいか?

自動車保険は様々な特約があります。必要不要を考えたうえで加入するようにしましょう。ちなみに、保険会社によって下記の特約が自動的に付帯しているケースもあれば、加入するには特約保険料が必要となるケースもあります。

 

・個人賠償責任保険

自分や家族が第三者に対して賠償責任を負ったときの責任を補償してくれます。便利ですが、火災保険などでも特約付与されているケースも多いので二重加入とならないように注意。詳しくは「日常の様々なリスクに対応した「個人賠償責任保険」を知る」もご一読ください。

 

・弁護士費用特約

自動車事故で弁護士に依頼をするときの着手金や弁護士費用を補償してくれる保険です。特に貰い事故の際には力を発揮する特約です。個人的にはつけておくべきだと思います。

最近は自動車事故以外(日常)のケースでも使える弁護士費用特約も存在しています。

詳しくは「自動車保険の「弁護士特約(弁護士費用特約)」は必要かどうか?」でも紹介しています。

 

・修理差額費用特約

相手の自動車の「時価<修理費用」のケースでは基本的には時価が最高賠償額となります。この特約を付与しておけばこうしたケースも修理費用が全額補償されます。古い車やクラシック的な価値がある車に乗っている相手と事故を起こしたときにはこの特約があるともめずに済みます。

 

・ファミリーバイク特約

原付やミニバイクを家族が運転するときの保険を付帯させることができます。専用のバイク保険よりは保険内容が充実しているようですが、わずかな追加額で家族のバイク事故を補償できます。

 

自動車保険は比較しよう

以上のように、自動車保険は様々な要素で構成されていて保険料もそれに合わせて変わってくることになります。その上、自動車保険は損害保険会社がそれぞれの基準で保険料を決めています。

そのため、自動車保険は入る人の属性や制限項目(距離制限・家族制限・年齢制限)や補償内容が全く同じであっても保険会社によって保険料が違ってきます。

そこでお勧めなのは自動車保険会社(損害保険会社)の比較です。
比較サイトを利用すれば保険条件等を一度入力することで、保険会社各社の保険料を一括で比較することができます。

保険会社によって特約や付帯サービスまで細かく比較するのは難しいところもありますので、価格がすべてとは必ずしも言えませんが、自動車保険の保険料は数万円単位で変わってくることも多いので、少なくとも「候補選び」には間違いなく役立つはずです。

 

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以上、自動車保険に加入・更新するときに抑えておきたい自動車保険の補償の選び方と入り方をまとめてみました。