住宅ローンのライフハック PR

フラット35は手数料比較が超重要。ネット銀行系のフラット35を活用しよう

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flat35長期固定金利が利用することができるフラット35。民間の銀行と住宅金融支援機構がタッグを組んだ住宅ローンです。35年という長期間を固定金利で利用できる住宅ローンです。最近では住宅ローン金利も下がり、35年固定金利で1%台の住宅ローンを利用できます。

このフラット35は金融機関によって金利が多少違うのですが、ネット銀行系のフラット35はいずれも最低金利になっています。そんなときの銀行(金融機関)の選び方として大きいのが手数料です。金利やサービスは基本的にほぼ同じフラット35について考えるとこの手数料部分が非常に大きくなります。

フラット35の各銀行の金利水準を比較

フラット35の金利の各銀行の金利を比較してみます。フラット35は販売してる銀行(金融機関)によって実は金利が違います。2016年11月の金利についてみていきましょう。

以下は住宅金融支援機構がホームページ上で公開している金利情報です。

融資率 取扱金融機関の提供する
金利の範囲
取扱金融機関の提供する
金利で最も多い金利
返済期間:21年以上35年以下 9割以下 年1.030%~年1.580% 年1.030%
9割超 年1.470%~年2.020% 年1.470%
返済期間:20年以下 9割以下 年0.930%~年1.580% 年0.930%
9割超 年1.370%~年1.920% 年1.370%

同じ35年ローンを組んだとしても、銀行によって1.03%のところもあれば、1.58%のところもあるということになるわけです。最大で0.55%も金利が違う計算になります。

もっとも、取扱金融機関の提供する 金利で最も多い金利を見ていただくと最低金利での提供が最も多いということなので、フラット35を利用しようと思ったら、まずは公式ホームページ上で最低金利を確認してから利用するようにしましょう。

三井住友銀行:1.46%
りそな銀行:1.03%(通常) 1.25%(手数料重視プラン)
横浜銀行:1.03%
楽天銀行:1.03%
ARUHI住宅ローン:1.03%
住信SBIネット銀行(フラット35):1.03%

ちなみに、金利情報は毎月1日に変更されます。

 

手数料が違えば大きく変わるのが住宅ローン

手数料と金利、どちらが重要かといえも金利が重要です。
もちろん、影響の大きさはローン金利の方が大きいです。仮に3000万円で35年元利均等返済とすると0.1%の金利差でも総負担額は52万円です(総トータルの返済額の増加分)。

一方で手数料の場合、仮に3000万円の住宅ローンを組むとして1%でも30万円という金額になります。

ただ、フラット35を利用するのであれば多くの銀行は最低金利でのフラット35を提供しているということを鑑みると、フラット35を比較するのであれば最も重要なのは手数料を比較するということになります。

 

フラット35の手数料を見てみよう

以下は2016年11月現在のフラット35の手数料です。三井住友銀行やりそな銀行の手数料重視プランは32,400円(税込)と定額になっており安く見えますが、上記で金利比較したように金利のところでかなり抜かれているような状況です。

そうした金利が最低金利ではない銀行を除外すると手数料率は1.08%~2.16%とかなりの開きがあります。

  • 三井住友銀行:32,400円
  • りそな銀行:1.836%(通常)/32,400円(手数料重視プラン)
  • 横浜銀行:1.54%
  • 楽天銀行:1.08%(楽天銀行を返済口座)
  • ARUHI住宅ローン:1.08%(WEB申込割引)
  • 住信SBIネット銀行(フラット35):2.16%

前述の通り、1%の差も決して小さいものではないのでしっかりとそのあたりも比較するのが良いです。基本的にはネット銀行系がやっぱりコストも低くお勧めです。

わずか1%の差でも3000万円のローンを組んだら30万円もの違いになります。コンマ単位の手数料でも金額が大きいと差も大きくなります。

やはりこの水準でみると、楽天銀行のフラット35か、ARUHI住宅ローンが低コストでフラット35が利用できるのでまさに鉄板でお勧めできますね。

ちなみに、楽天銀行は楽天系のネット銀行。ARUHIは住宅ローン専用の金融機関でフラット35の取り扱いは最大手です。

楽天銀行(フラット35)公式ホームページ

ARUHI住宅ローン(フラット35)公式ホームページ

 

民間の長期固定金利住宅ローンの方が有利なケースも

フラット35は確かに長期固定金利を低い金利で借りることができます。
一方で良くも悪くも団信(短大信用生命保険)の加入が任意です。

健康上の理由(持病等)で生命保険に入れないから、民間の住宅ローンは利用できない(団信必須のローンが多い)方などにとってはプラスですが、多くの住宅ローンはローン金利に団信保険料が込みとなっているので保障が欲しい方にとっては団信が含まれている民間のローンの方が有利です。

たとえば、長期固定金利の住宅ローンを2つ手がけている住信SBIネット銀行で見ていきましょう。

 

住信SBIネット銀行の通常ローンとフラット35比較

ネット専用住宅ローン35年固定 住信SBIネット銀行 フラット35
金利:1.15%
団信保険料:込
事務手数料:2.16%
金利:1.03%
団信保険料:0.3%(機構団信を利用時)
事務手数料:2.16%

金利等の情報は2016年11月11日時点のもの

以上から、条件をそろえると、ネット専用住宅ローンは金利が1.15%で事務手数料は2.16%、フラット35は金利が1.33%で事務手数料が1.62%ということになります。

こちらを3000万円の住宅ローン、返済期間35年、元利均等返済で考えたいと思います。手数料分はローン残高に加算するものとして計算します。

ネット専用住宅ローン総返済額:37,233,134円
フラット35総返済額:38,139,030円

全期間で見るとフラット35の方がおおよそ90万円ほど総返済額が高くなってしまいました
ただし、これは繰り上げ返済を一切行わない場合です。繰り上げ返済を実施した場合にはこの差はより小さくなります。

 

住宅ローンの比較は「金利」「手数料」「保険料」「保証料」などを総合的に考えないとどれが一番お得な住宅ローンになるのかはわかりません。

最近では「住宅本舗の住宅ローン一括比較」のように複数の住宅ローンを一括比較できるようなサービスも登場しているので上手に活用してください。

 

以上、フラット35の仕組みや手数料、住宅ローンの選び方についてまとめてみました。