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個人年金の保険料を一時払いをする前に理解すべきリスク

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最近、手持ちの預金を個人年金保険に一時払いとして支払う人が増えているそうです。預金と比較して予定利率が高く、受け取り金額を確定させることができるという商品が人気となっています。

超低金利が続く現在、少しでも有利運用するための手段なのでしょうが、この方法にはしっかりとリスクも存在しているので、ちゃんと理解したうえで取り組むようにしましょう。

個人年金保険の運用商品としてのリスク

まずは、個人年金保険で資産運用やをするときに知っておくべきリスクやデメリットを理解しておきましょう。

 

途中解約時の解約返戻金は元本割れリスクもある

個人年金保険における予定利率は普通預金や定期預金よりも利回りが高い場合が多いが、据え置き期間中の早期解約時には元本割れとなるリスクがあります。

かならず、満期まで保有するという前提であれば良いのですが、万が一現金が必要になったときに解約となると、思わぬ損をするリスクがあります。退職金などをまとめて一時払いしたとして、何らかの事情で現金化したいときには大変困ったことになります。

 

固定される予定利率

個人年金保険の予定利率が高いとはいっても、あくまでも現在の普通預金や定期預金などの預金金利と比較した上での高さです。絶対的な水準としては決して高いわけではありません。

そんな高くもない予定利率で一時払いをする高額な資金を固定されてしまうというのは、将来金利がもしも上昇した場合に大きな機会損失となるリスクがあります。

また、表面の予定利率で払った保険料がすべて運用されるわけではありません。

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生保会社(保険会社)の破綻リスクがある

預金については1000万円+その利息までが保護される「預金保険制度(ペイオフ)」が存在しますが、生命保険会社が破綻した場合の契約者保護制度は預金ほど手厚くありません。

最大で、責任準備金の10%が取り崩されてしまうというリスクがあります。

参考:質問:生命保険会社が破綻したときはどうなる?

 

将来の金利動向次第だが重大な機会損失となるリスクがある。

一時払いの個人年金保険は、このように、決してリスクの少ない革新的な商品というわけではありません。

仮に、将来現在よりも金利が上昇したような場合は、「利回りも中途半端なのに、途中解約できずさらに保険会社の信用リスクも抱えた金融商品」となってしまう可能性があります。

特に、近年は金利水準が低下し、保険会社の予定利率も大きく下落しています。貯蓄性の高い保険の一部は売り止めになっているケースもあります。

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こうした状況であえて、退職金を低い金利で長期間固定するというのは大きなリスクを抱えているといえるでしょう。

 

外貨建て商品はリスクも大きい

また、予定利率の低下を受けて運用性が低下しているため、保険会社が力おうぃれているのが「外貨建ての個人年金」です。

超低金利な円(日本円)での運用よりも相対的に金利が高い外貨建ての年金(保険)の方が有利に運用できる可能性があるのは確かです。

その一方で、上記のような個人年金のリスクに加えて「為替リスク」が加わることになります。さらに言えば外貨建ての個人年金保険は以下の記事でも問題点を指摘しているように手数料が高すぎます……。

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銀行等で販売される保険の手数料の開示も進んできてはいますが、まさにぼったくりといえる商品も多いのが現状です。

 

退職金運用の方法はいろいろある

退職金を運用するという方法(手段)はたくさんあります。
あえて、一時払いの個人年金にするというメリットは現状の金利水準等を考えると、あまり大きくないと私は考えます。

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以上、個人年金の保険料を一時払いをする前に理解すべきリスクについてまとめました。