NISA口座に関するお役立ち情報 PR

NISA口座で買った株の配当金に税金が引かれた人が多数。原因と対策は何?

記事内にプロモーションを含む場合があります

nisaNISA(少額投資非課税制度)では、株の値上がり益(売買益)や、配当金に対して「非課税」となる制度です。ところが、このNISAを配当金目的で運用している投資家の中で「配当金に税金がかかっている」という人が多発しています。

制度スタートから2年目となっているNISA制度で何が起こっているのでしょうか?原因は配当の支払い方法の選択です。

まずはNISA口座のおさらい

NISAとは、少額投資非課税制度で、年100万円(2016年以降は120万円)までのNISA口座内での投資で買った株の「値上がり益」や「配当金」などに対する課税がゼロになると言う制度です。

たとえば、NISA口座で100万円分のA株を購入したとします。1年間保有して株価が120万円にまで値上がりしたので売却しました。またこの1年で5万円の配当金が出たとします。

通常の口座であれば買った値段と売った値段の差である20万円に対してと、出された配当金の5万円に対してそれぞれ20%の税金がかかります。20万円×20%=4万円、5万円×20%=1万円となり、合計5万円が課税されることになるわけです(別途、復興特別所得税がかかります)。

ところが、NISA口座で買った株や投資信託については、この値上がり益に対する税金も配当金に対する税金もゼロとなるわけです。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/5554″]

 

ただ、本来はNISA口座で保有している株式であれば、配当金も20%分の源泉徴収がされずにもらえるはずなのですが、なぜか20%引かれている……という方がたくさんいらっしゃるようです。
なぜなのでしょうか?

 

非課税のはずの配当金に税金がかかっている…

実はこういった方はかなりの数がいらっしゃいます。

この理由は、配当金の払われ方にあります。

NISA口座で出される配当金が非課税となるには、一つの条件があります。

それは配当金の受け取り方法を「株式数比例配分方式」としておくことです。
株式数比例配分方式とは出された配当金をそれぞれの株を保有する証券会社の口座内で受け取るというものです。

NISAで買ったはずの株なのに税金がかかっていると言う方は

・配当金領収証方式(郵便局などで換金して受け取る方法)
・登録配当金受領口座方式(まとめて銀行に振込してもらう方法)

といった方法で配当金を受け取っているはずです。

[bloglink url=”https://money-lifehack.com/asset-management/9042″]

 

なぜそんなことになってしまうのか?

上場株式等については配当金が非課税になるための条件として、その受取方法に「株式数比例配分方式」を選択する必要がある理由は、「この方法じゃないとその株がNISA口座のものかどうかがわからないため」です。

たとえばA社の株式をB証券(特定口座)で100株、C証券(NISA口座)で200株保有しているとします。このとき、株式数比例配分方式以外の方法だと、A社の株を300株持っているという情報しかわからないため、非課税とすることができないわけです。

 

払ってしまった税金は取り戻せないの?

非常に残念な話ですが、取り戻せません…。

まずは、NISA口座を開設している証券会社の管理画面などで配当金の受け取り方法を「証券会社で受け取り(株式数比例配分方式)」に切り替えましょう。これはすぐに対応することができるはずです。
とりあえずこうしておけば、それ以降の配当金については非課税になります。

NISA口座を開設する際などには証券会社のHPなどでもそうした注意書きはありましたが、良く分からなかったという方も多かったようです。この辺りは自己責任と言えるかもしれませんが、受け入れをしている証券会社側ももうちょっとその点をしっかりPRしてくれていればよかったのに…。と思わざるを得ない話ですよね。

※ちなみに、配当金の受け取り方法は全証券会社で1つしか選択できません。複数の証券会社に口座を持っている場合は最後に選んだ方式が適用されますのでご注意ください。

 

以上、NISA口座で買った株の配当金に税金がかかっていると言う人が多発した原因とその対応策を紹介しました。