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店頭FXと取引所FX(くりっく365)の違いを比較。有利なFXはどっち?

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FX(外国為替証拠金取引)が個人投資家の間で人気です。高いレバレッジと為替というグローバルでほぼ24時間投資できる投資商品として多少ギャンブル的な側面は強いですが、既に外為投資の中ではほとんど一般化しつつあります。

そうした中、これからFX取引を始めたいという方も多いでしょう。まず、FX投資をする場合、「店頭FX」か「取引所FX(くりっく365)」のどちらで取引をするのかを決める必要があります。ここではその違いを説明していきます。

そもそも為替取引(外貨取引)に取引所はない

株式投資をする場合、投資家は証券会社を通じて「証券取引所」というマーケット(取引所)で株式を売買します。

しかしながら、外国為替市場という言葉は存在しますが、為替を取引している「取引所」というものは実は存在しません。ニュースなどで本日の東京外国為替市場は……といった報道を見ることもあるかと思いますが、これはあくまでも銀行間の為替取引による水準を差しているだけです

私達個人投資家が為替取引をする場合は原則として、店頭取引(相対取引)といって、業者と直接為替を買う・売るという取引をすることになるのです。

たとえば、銀行で米ドルと日本円を両替する時、取引は銀行と預金者との間で直接行われています。

FXにおいても、基本的には店頭取引が主となっており、FX業者と投資家が直接取引をします。こうした一般的なFXの取引方法を店頭取引(店頭FX)と呼びます。

 

取引所FXとは何か?

取引所FXというのはFX取引を専門に取引所を作ってそこで売買ができる市場です。
この市場はFX取引の人気の高まりによって東京金融取引所が2005年に開始したサービスです。

このマーケットはマーケットメイカーと呼ばれる金融機関が各通貨ペアに対しての買値・売値を提示して、投資家はもっとお自分自身にとって有利な価格を提示している金融機関との間で取引ができるという仕組みになっています。

ちなみに取引所FXは、くりっく365以外にも大証FX(大阪証券取引所提供)がありましたが、こちら2014年10月に休止となりました。2016年現在で取引所FXというと「くりっく365」のみとなります。

 

店頭FXと取引所FXの違い

それでは、具体的な店頭FXと取引所FXの違いは何なのでしょうか?

 

取引コスト・取り扱い商品

まず、取引コストや取引できる通貨ペア(為替)については圧倒的に店頭FXの方が優れています。取引所FXの場合は取引所による手数料が発生することなどから業者と投資家の直接取引によるFXと異なり、どうしても手数料が高くなります。

また、取引できる通貨の種類も店頭FXの方が多いケースが多いです。こうしたコストや商品については店頭FXの方が魅力的といえます。

 

スワップポイントでの中抜きがない

スワップポイントはFX取引における金利のようなものです。FXは金利の高い通貨と金利の低い通貨との金利差をやり取りします。たとえば日本円との組み合わせであれば、日本の金利がほぼゼロなので、日本よりも金利の高い通貨を買った場合にはスワップポイントを受け取れます。

こうしたスワップポイントは通常の店頭取引の場合は業者の抜き分があるため、受け取りと支払いとの間に差があります。一方でくりっく365(取引所FX)の場合はスワップポイントは一本値になります。

FXで金利収入をベースに考える運用をするという人はくりっく365のほうが魅力的になりそうです。

 

税金(FXによる利益と税金)の違いは解消済み

実は取引所FX(くりっく365)の最大のメリットだったのが税金です。

過去形にしている通り、現在は通常の店頭FXも取引所FX(くりっく365)も同様の税負担(税金計算)となっています。そのためこの差はなくなっています。

ちなみに、改正前は店頭FXは総合課税、取引所FXは申告分離課税ということもあって、どちらかというと取引所FXの方有利になる方が多かったという事情がありました。

 

総合的に考えると取引所FXのメリットは小さい

税制上のメリットが消えてしまったことで取引所FXの魅力は以前と比べると相対的に低下しました。

近年は、店頭FXも大手のFX業者を中心にサービスの内容も質も拡充しています。一昔前のFX業者は信用できないところが多いという状況とはずいぶん変わっています。

スワップ狙いによる長期投資は別としてそれ以外の場合は素直に店頭FXを選択して何の問題もないように思います。なお、FX取引業者については「FX取引業者を徹底比較。目的別におすすめのFX業者を徹底分析」でもっと詳しく比較しているのでこちらも参考にしてください。

 

以上、店頭FXと取引所FX(くりっく365)の違いを比較してみました。