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金投資(純金投資)の種類と特徴、メリット・デメリットを比較

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金(gold)は「有事の金」といわれるとおり、万が一の場合でも資産的価値を失わない実物資産として人気があります。株式などの有価証券とはことなる魅力があるのも事実です。

そんな金(純金)への投資には様々な方法、手段があります。購入・投資の方法によって手数料や金現物との交換の可否などが異なってきます。

今回は様々な金への投資方法とそれぞれの特長についてを比較、検証していきます。自分にあった純金投資の方法を見つけてください。

純金投資をするメリットとは何か?

金を買うということを「投資」とみるメリットやデメリットをまずはおさらいしておきましょう。有事の金とされる純金投資には以下のような強みがあります。

  • 実物資産であり、宝飾・工業的価値がある
  • 価値の保存がやりやすく、グラム当たり単価が高い
  • 世界的に価値が認められており、政治・地政学リスクに強い

金(ゴールド)はそれ自身が価値を持っており、宝飾品としてのニーズや工業的な価値があります。古来より人は金に対しては普遍的な価値を見出しており、それが大きく変化することはないでしょう。

政治的な混乱や戦争、地政学リスクなどにも強く、単価も高いため万が一の時の持ち運びも可能です。

こういった特徴があるため、金投資のメリットは“自分の財産・資産を保全する”という意味において強いメリットのある商品です。

 

金に投資をするデメリット

一方で純金投資の弱みとしては収益性や保管コストがかかることにあります。

  • 金自体が配当などの価値を生み出すことはない
  • 保管のためのコストがかかる

続いてのデメリットとして、金はそれ自身が価値を生むことはないという点です。

たとえば、株式投資であれば企業活動の結果得られた付加価値の一部を配当金などの形で受け取ることができます。金も受給によって価値が変動しますが、金を持っているからといって金自身が価値を生み出してくれることはありません。つまり、積極的に殖やしたいというニーズには対応していません。

金投資をして利息収入がもらえるみたいな投資は投資詐欺を疑ったほうが良いと思います。有名な話は豊田商事事件(1980年代)がありますね。

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また、金の保管にもコストがかかります。自宅保管なら金庫などの設備が必要になるほか、盗難や火災などのリスクにも備える必要があります。貸金庫や専門業者に預けるなら保管料が必要になってきます。

メリット、デメリットをまとめると金投資は攻めていく投資ではなく、自分の資産を守るための投資といえます。備えるための運用・資産防衛ですね。ある程度、まとまった資産をお持ちであれば、こうした“守りの運用”も考える価値はあると思われます。

 

金に投資をする方法とそれぞれの特徴を比較

金(きん)への投資については大きく、下記の方法があります。「地金・金貨の購入」「金の積立投資サービス等の利用」「金の先物取引」「金を対象とするETFやETNに投資」といった方法があります。

それぞれの投資方法によって、手数料はもちろん、金の現物保有という意味合いも多少変わってきます。まずは、それぞれの特徴を簡単にまとめます。

金地金・金貨投資 純金積立 金先物取引/CFD 投資信託 ETF/ETN
投資金額 比較的大きい 小額から積立可能 小額の証拠金で取引可能 ごく小額から可能 小額から可能
コスト 安い やや高め 安い 非常に安い 非常に安い
レバレッジ 不可 不可 高レバOK 不可 信用取引で可能
紛失リスク 火災や盗難などのリスクがある。保険を掛ける場合は動産保険が必要 引き出さない限りはリスクはない。 なし なし なし
地金との交換 そのまま 一部可能 一部可能 不可 一部可能

 

金地金・金貨への投資(直接保有)

金そのものを保有して管理する方法。金(ゴールド)を所有するという意味では一番、所有感を感じることが出来ます。インゴットのほか、メイプルリーフ金貨のようなコイン(地金型金貨)を買う方法もあります。

前者はかなり高額となりますが、後者の地金型金貨であれば数万、数十万単位でも投資可能です。

金そのものを保有することになるので、所有欲を満たせるというのは大きいかもしれません。古来より金は人を魅了してやまない物でした。そうした金(GOLD)が身近にあるというのは所有欲を大いに満たせるのではないでしょうか。

一方のデメリット・リスクとしては保管費用が必要になるということです。盗難対策などは自分で講じる必要があります。自宅で保管するなら防犯性の優れた金庫は必須でしょう。

また、火災などによって消失するリスクも考えておく必要があります。火災保険によって保証されるケースもありmさうが1組30万円を超える貴金属等は明記物件として申告が必要です。100万円を超える場合は通常の火災保険ではなく、動産保険等の保険を利用する必要もあります。

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また、地震被害の場合には地震保険に加入していてもこれらの商品は明記の有無にかかわらず保証されません。また銀行の貸金庫などを利用する場合、その費用がかかります。

田中貴金属や三菱マテリアル、第一商品といった地金を取り扱っている業者を通じて購入することができます。金投資の本家本流である地金投資はやはり魅力的です。

 

金の積立サービス(純金積立)などで投資をする

金投資というとこの純金積立を想像される方が多いのではないかと思います。

前述の田中貴金属や三菱マテリアルといった貴金属を販売している会社では純金積み立てサービスを行っています。また、近年では証券会社でも純金積み立てサービスを開始しており、低コストで投資できることから人気を集めているようです。

地金を所有していることになるわけですが、保管自体は業者・証券会社に委託していることになるので、セキュリティ面はしっかりしているといえます。また、一定以上の積立があれば地金等の現物として受け取ることもできるサービスが大多数です。

また、投資として考えたときも毎月1000円程度~という小額で投資が可能になっています。金への投資を「安全資産への投資で資産を守る」という目的であれば価格変動のリスクをより小さくできる純金積み立ては投資的価値は高いといえそうです。

純金積立投資でおすすめはコスト的に安い証券会社を通じて取引する方法です。

上記の3社で取り扱いが可能です。

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金の先物取引・CFD取引で金を売買する

金を直接買うわけではありませんが、先物取引では金価格に対する投資が可能です。

また、買い建てを行っておき、その後「反対売買」を実施しない場合は投資価格で金の現物を受け取ることが出来ます(用語解説:現受け)。

もっとも、先物投資の場合は売買単位が大きいため、現受けするというのはよほどのお金持ちでないと難しいでしょう。ちなみに、東京商品取引所では1kg単位でかつ銘柄(ブランド)は選べません。ちなみに、2017年6月21日の金価格は1㎏あたり「4,843,000円」です。

CFD取引(差金決済取引)は仕組み自体は先物と似ていますが実際の現物のやり取りは行いません。

基本的にはこの方法は金価格の変動で差益(売買益)を出すのが目的の運用法となります。

メリットは、よりレバレッジを効かせた投資ができるということです。先物、CFDの場合は取引業者に預けている資金の数倍、数十倍の取引ができます。その分だけ、価格変動によって利益を得られやすいといえます。

一方でレバレッジが高いということはそれだけマイナス方向に動いたときは損失も大きくなるということを意味しています。また、先物取引には限月という決済期日があるので保有し続けるということはできません。

商品先物口座を持って取引が必要です。 ただ、先物系の取引業者は結構、えげつない営業やセールスをする会社も多いので、もしも取引をするのであれば大手ネット証券のように、人の手による営業が入らない業者をお勧めします。

おすすめは「楽天証券」や「SBIネオトレード証券」です。

 

投資信託とETF(上場投資信託)で金投資をする

小額から投資可能な方法として投資信託やETFで金投資をするという方法があります。千円単位という小額から金に投資をすることできるうえ、証券会社で手軽に売買することができるので、金投資の中ではお手軽な部類に入ると思います。

投資信託とETFはそれぞれで多少の違いがありますもう少し細かく比較すると下記のようになります。

投資信託で金投資 ETFで金投資
売買単位 売買単位は証券会社によって異なりますが、多くは1000円以上、100円単位で購入可能といったように金額単位で投資可能。 口数(株数)単位での投資になります。
たとえば、純金上場信託(1540)は2017年6月21日時点で4,315円で口数単位で投資となります。
種類 様々な種類があります。金に投資をするもの、金のETFに投資をするもの、金先物に投資をするものなど多数です。
いずれも金価格に連動はしますが、2倍連動、逆連動といったように特殊な値動きをするタイプもあります
原則として金価格に連動します。
・SPDRゴールド・シェア
・金価格連動型上場投資信託
・純金上場信託(愛称:金の果実)
・ETFS金上場投信
・国内金先物価格連動型上場投信
の5商品があります。東京金価格またはロンドン金価格に連動します
金としての引き出し できません。 純金上場信託(1540)に限り、純金との交換が可能となっています。

 

投資信託で金を買うメリット、デメリット

上の方で紹介した純金積み立てと同様に毎月1000円ずつといったような小額からの金の積立投資ができるという点がメリットです。また、金価格に2倍連動(2倍の値動き)や逆連動(金価格が騰がると、投信価格が下がる)といったような特殊なタイプもあります。

一方で純金や金貨などの地金と交換することはできません。積立をしたい方で将来は地金として引き取りたいという場合は純金積み立ての方をお勧めします。

 

ETFで金を買うメリット、デメリット

投信と同じように低コスト、低価格で売買可能です。

ただし、金額単位ではなく口数単位(株数単位)となりますので、定額での投資はできません。

国内の金投資のETFとしては「金の果実(純金上場信託)」が代表的です。信託報酬(運用コスト)も安く、株が売買できる証券会社ならどこでも購入できます。

さらに、この金の果実は1㎏単位で金地金と交換することができるというのも魅力です。株と同じように相場が開いていればいつでもリアルタイムで売買することができ、投資単位も小さいので流動性に優れます。

 

投資信託やETFでの金投資の始め方

いずれにしてもネット証券を通じて購入する方法がおすすめです。個人的には投資信託で買う場合は、最低購入価格が低く、投資信託の保有でポイントが付く、SBI証券か楽天証券がおすすめです。

SBI証券
楽天証券

ETFについてはどこで買っても基本的には同じですが、売買手数料が安いSBI証券かSBIネオトレード証券辺りがよいでしょうか。

SBIネオトレード証券

 

いろいろな金投資があるけどどれがおすすめ?

現物、先物、投資信託のように金投資(純金投資)にはいくつかの方法がありますが、実際にはどの方法がもっともお得になるのでしょうか?

純金投資、金投資の目的別にチャート図を作ってみましたのでご参照いただければと思います。

金地金への投資がおすすめ人

  • 金そのものが欲しい人
  • まとまった資金があり今すぐに金が欲しい人

 

純金積立・金投資信託がおすすめの人

  • 将来に備えてポートフォリオの中に安全資産を一部組み入れたい人
  • (純金積立のみ)金そのものが欲しい人(ほしくなくてもOK)

 

金ETF投資がおすすめの人

  • 金そのものが欲しい人(ほしくなくてもOK)
  • 金を中長期的に安全資産として保有したい人

 

金先物・金CFDがおすすめの人

  • これから金価格が急上昇(旧下落)すると見込んでいる人

 

以上、金投資(純金投資)の種類と特徴、メリット・デメリットを比較してみました。